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【巨人】井上温大ひたすら落胆…良い面「ないっすね」4回7安打3失点「切り替えできないです」


3月11日のソフトバンクとのオープン戦で、巨人の先発ピッチャーである井上温大は4回を投げ75球で7安打3失点を記録した。試合開始後は無失点で進めるも、3回から徐々に崩れ、犠飛や適時打により失点を重ねた。井上は直球主体の投球から始め、カーブやスライダーなどの変化球を駆使しつつも、コントロールが安定せず、初球のストライクが取れずに苦しむ場面が多かった。試合後、井上は自身の投球について「自分の力が足りない」と反省。昨シーズンは8勝を挙げていたが、この試合では調整不足を露呈したと感じた模様。

ソフトバンク対巨人 巨人先発の井上(撮影・岩下翔太)

<オープン戦:ソフトバンク4-4巨人>◇11日◇長崎

巨人先発・井上温大投手(23)が、4回75球を投げ、7安打3失点でマウンドを降りた。毎回走者の展開。2回まで無失点も、3回につかまった。1死二塁からダウンズに左翼へ先制の適時打を許し、2死三塁から正木に右中間への適時三塁打を浴びた。4回は先頭から失策と単打で無死一、三塁とピンチを広げ、犠飛で1点を失った。「結果が全てなんで。まあ、悪いなって。悪いというか、あんなにヒット打たれて、自分の力が足りないなと思いました」と振り返った。

初回は直球主体。2回以降は、カーブ、スライダーなどの変化球を織り交ぜた。昨季よりカットボール、ツーシームなどを多投したが、コントロールが定まらなかった。「去年より多く使ったんですけど、全部ボールになってしまって、もともと持っていたスライダー、フォークもボールになってしまったんで、初球のストライクが取れてなかったと思うので。まず、そこを取れないと、苦しいピッチングになってしまうなと思いました」と課題点を挙げた。

昨季8勝の左腕は、良かったところを問われ「う~ん、ないっすね」と、ひたすら落ち込んでいた。「自分の中で、試すと言うよりも、本当に抑えにいってこうなってしまっているので、その、切り替えはできないです、そんなすぐ」と肩を落とした。

【投球内容は以下の通り】

初回先頭ダウンズに高め145キロ直球を左前打とされたが、150キロに迫る直球を主体に組み立て、後続を断ち切った。

2回は先頭リチャードに対して、1ストライクから98キロの緩いカーブを見せ、3球目に149キロ直球で右飛。このイニングはツーシーム、カットボールを多投し、無失点に抑えた。

3回先頭・谷川原の打席では走者がいない状態でクイックでの投球を見せ、ボテボテの補ゴロに打ち取った。ただ1死から広瀬に左翼線への二塁打を許し、次打者のダウンズには左前へ先制適時打。2死三塁となってから正木に右中間への適時三塁打をくらった。

2点ビハインドの4回はドラフト2位ルーキー浦田俊輔(22=九産大)の悪送球で先頭の出塁を許し、単打で一、三塁となり、犠飛でさらに1点を失った。

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