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佐々木朗希「3・11」へ心境明かす「特別な日であることに変わりはない」山林火災にも悲痛な思い


佐々木朗希投手(23)は、東日本大震災で父と祖父母を失った経験と「3・11」への思いを語った。アメリカで新たな挑戦に挑む今、故郷への感謝を抱え続け、さらなる活躍を誓っている。ガーディアンズとのオープン戦での先発、そして東京ドームでのメジャーデビューが期待されている佐々木。震災後も故郷とのつながりを大切にし、最近では故郷の火災被害に対する支援として寝具500セットと1000万円を寄付した。

ブルペンの投球練習を前にキャッチボールをするドジャース佐々木(撮影・菅敏)

【グレンデール(米アリゾナ州)9日(日本時間10日)=斎藤庸裕】ドジャース佐々木朗希投手(23)が「3・11」への思いを明かした。津波で父と祖父母を亡くした東日本大震災から14年。球団を通じて現在の心境を語った。公表はされていないが、東京開催の開幕シリーズでは2戦目でメジャーデビューすることが有力。節目の登板に弾みをつけるべく、米アリゾナ州でのキャンプ最終日となる11日(同12日)、ガーディアンズとのオープン戦で対外試合初の先発に臨む。

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日本から遠く離れた米国でも、変わらぬ思いを秘める。キャンプ地での最終登板を前に、佐々木は「3・11」を迎えるにあたり、心境を明かした。東日本大震災から14年。球団を通じて、コメントを寄せた。

「今年は日本以外で迎える初めての3月11日ですが、自分にとって特別な日であることに変わりはありません。自分が小学生だったあの日から14年という月日がたち、今こうしてアメリカで新しい挑戦をさせてもらえていることに、これまで支えてもらったたくさんの人たちにあらためて感謝の気持ちでいっぱいです」

野球で懸命なプレーを続け、次なる舞台、最高峰のリーグでのチャレンジが始まる。環境は大きく変わるが、故郷への思いは不変。米アリゾナ州でのキャンプ期間中には、大規模な山林火災の影響を受けた大船渡市へ、寝具500セットと1000万円を寄付した。「故郷では新たな自然災害が発生し、多くの方が被災されたことに胸を痛めています。一野球選手の自分にできることは本当に限られていますが、これからも変わらず故郷とつながっていたいと思います」

11日(同12日)にはガーディアンズとのオープン戦で対外試合初の先発マウンドに上がる。2日前の調整では、ブルペンでテンポよく24球、速球に加えてスプリット、スライダーなどの変化球も交えた。前回4日(同5日)のオープン戦初登板では5回から2番手で3イニングを投げ、2安打無失点。5奪三振の力投で相手打者を圧倒した。現時点で、東京ドームで開催されるカブスとの開幕2戦目の先発は公表されていないが、佐々木の登板が有力視される。メジャーデビューを日本凱旋(がいせん)で飾るべく、全力を尽くす。

◆東日本大震災での陸前高田市 当時の人口2万4246人に対し、犠牲者は行方不明者含めて1900人以上になり、3000世帯以上が津波により全壊。約7万本あった高田松原の松は「奇跡の1本松」以外全て倒された。25年2月時点の人口は1万7130人。

◆東日本大震災 2011年(平23)3月11日午後2時46分、宮城県沖を震源とするマグニチュード9・0の地震が発生。最大震度は宮城県栗原市の震度7を観測した。岩手、宮城、福島の3県を中心に沿岸部は大津波に襲われ、今月1日現在の死者は全国で1万9782人。行方不明者は2550人に上る。同日、東京電力福島第一原発の事故が発生。避難者は一時16万人以上に上った。

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