【藤枝】集団食中毒の影響で前節欠場した久富良輔が先制ゴール「最後まで足を止めなかった」

前半、先制点を決めて歓喜する藤枝久富

＜明治安田J2：甲府3－3沼津◇9日◇第4節◇最終日◇JITス

藤枝MYFCは劇的なドロー劇で勝ち点1を積み上げた。

アウェーで甲府と3－3で打ち合った。2度リードする展開から一時は逆転されたが、後半追加タイムに途中出場のDF中村涼（22）がヘディングで同点弾。プロデビュー戦でプロ初ゴールを挙げた。11日で、東日本大震災の発生から14年－。岩手県出身の大卒ルーキーが被災地に思いをはせる1発を届けた。

頼れるベテランと若きエースが結果を示した。前半22分、ゴール前の混戦からDF久富良輔（33）が左足で押し込み、先制した。リーグ戦での得点は昨年9月の熊本戦以来。前節ブラウブリッツ秋田戦は集団食中毒の影響で欠場したが「最後まで足を止めなかったことが大きい。ラッキーでした」と照れ笑いした。同39分には右クロスをFW千葉寛汰（21）が右足ダイレクトで決め、チーム2点目をマーク。今季初ゴールには「ホッとしている」としたが「勝てた試合だった。いいところと悪いところを次につなげたい」と反省も忘れなかった。