
<ロッテ4-6ソフトバンク>◇8日◇ZOZOマリン
開幕入りへ黄信号がともっていたソフトバンクの右の大砲候補2人が、息を吹き返した。
4番DHで先発出場したリチャード内野手(25)が4回の第2打席でしぶとく左前打を放つと、6回には右翼越え二塁打。「今日のいい感じを絶対に忘れないようにして、どんなときでも準備をしっかりして試合に臨みたい」。前日(7日)は4三振。バットは空を切った。落ち込む気持ちを和ませてくれたのは柳田、山川の言葉だった。「ギー(柳田)さんも『4三振したことある』とか、山川さんも『お前、たぶん野球に向いていないから、今までやってきたことだけやればいい』と。気が楽になって。力みなくフラットな状態で打席に入れた」。3試合ぶりのマルチ安打に少しばかりほおを緩めた。
途中出場した正木智也外野手(25)は1発回答だ。7回2死走者なしから、坂本の150キロの直球を左中間スタンド中段に運ぶ1号ソロ。オープン戦6試合目にして初ヒットが豪快弾となった。「しっかりと自分のスイングができました。結果を出すことができてよかった」。開幕の2文字は簡単にあきらめるわけにはいかない。