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【ソフトバンク】小久保監督「本気で悩む」アツい外野バトル 笹川吉康3安打1打点、正木も柳町も


ソフトバンクの笹川吉康選手がロッテとの練習試合で3安打1打点と存在感を示し、外野の定位置争いを激化させました。特に、1回にロッテ新外国人のサモンズから決定的な左前打を放ち、続く打席でも中前適時打を打つなど、チーム内でのポジション獲得に向け好スタートを切っています。また、柳町達や正木智也も打撃でアピールし、レギュラー争いを盛り上げています。監督の小久保も選手たちの調子に悩む嬉しい状況と語っており、オープン戦での更なる競争が期待されます。開幕に向け、各選手の適性を見極めつつ、外野の限られた枠を争う白熱した展開となっています。

ソフトバンク対ロッテ 1回裏ソフトバンク無死一塁、笹川は左前安打を放つ(撮影・岩下翔太)

<練習試合:ソフトバンク9-0ロッテ>◇2日◇宮崎アイビー

ソフトバンクの外野バトルがアツい。笹川吉康外野手(22)がロッテとの練習試合に「2番中堅」で先発。2回の第2打席で中前適時打を放つなど3安打1打点の大暴れ。走っては1盗塁をマークした。正木智也(25)は適時二塁打、柳町達(27)は2安打とそろって外野陣がバットで猛アピール。チームはこの日、宮崎春季キャンプを打ち上げた。約1カ月後に迫った開幕へ、外野定位置争いがヒートアップする。

   ◇   ◇   ◇

タカの外野バトルのゴングが、笹川の一打から鳴った。1回無死一塁。ロッテ新外国人のサモンズから技ありの左前打。カウント1-2からの4球目、外角の148キロ直球を流し打った。続く2回は2死二塁から中前タイムリーをマーク。6回は先頭で右前打を放ち、3安打の固め打ち。今キャンプ中の対外試合6戦で計20打数7安打、打率3割5分で締めくくった。「良かったんじゃないかなと思います」。プロ5年目。「ギータ2世」の呼び声もある22歳が、ポジション奪取へ存在感を示した。

ライバルも黙っていない。6番柳町は2回1死で左翼線を破る二塁打を放つなど2安打。1番正木は2回2死一、二塁で2点適時二塁打。スタメンに名を連ねた外野手3選手がそろって快音を響かせた。小久保監督は「今日の活躍が続くと本気で悩みますね」。1日には野手陣のアピール不足を指摘したばかり。それが一転し、レギュラー争いへうれしい悩みとなった。

残る外野は事実上1枠。近藤の右翼は決定的で、中堅は周東が有力。柳田は左翼と指名打者を併用していく方針だ。柳町は「意識しながら、自分のやることをやっていけば、いい結果になるのかなと思います」と自然体を強調。笹川も「争いと言われてますが、まずは自分の結果を出す」と言った。

4日からのオープン戦で山川、柳田、近藤らS組の選手も出場する。さらに、シーズンを想定した内外野の守備固め、代走など途中出場選手の適性を見極めていく段階に入る。指揮官は「頭(スタメン)からいく選手と、そうじゃない選手の構想はコーチにも伝えている。その中の限られた枠を争ってもらうってことになりますね」と明かした。開幕までは、残り約1カ月。外野定位置争いはさらにヒートアップする。【佐藤究】

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