
<オープン戦:ロッテ2-3ソフトバンク>◇7日◇ZOZOマリン
今季開幕投手に決まっているロッテ小島和哉投手(28)が“前哨戦”で好投を見せた。開幕戦で対戦するソフトバンクとのオープン戦に先発し、5回無失点6奪三振だった。
打者を寄せ付けない内容にも、冷静だった。初回に周東、柳田、近藤から3者連続三振を奪う完璧な立ち上がり。5回75球を投げ、わずか1安打しか許さなかったが「オープン戦なので、たまたまうまくいっただけかなと思います。開幕でこの感じでいけば、とは全く思ってないです」とあくまでシーズンでの登板を見据えている。
若手捕手をリードする役も担った。昨季はほぼすべての試合で佐藤とのバッテリーだったが、この日の女房役は組みなれていない2年目の寺地だった。「投げたい球種(のサイン)が出なさすぎて、いっぱい首振ったんですけど、でもまだ組む回数が少ないので、ピッチャーの自分のイメージも知ってもらいたいですし、そこは自分が投げたい球を何回首振ってでも合わせるのがオープン戦で一番大事なことだと思う」と自身の考えを明かした。
イニング間にはみっちりと話し合って、自分の配球の意図を丁寧に伝えた。「1イニングでも、1球でも多く寺地と組むっていうことは、寺地に僕を知ってもらうためにもとても大事なこと」。経験豊富なエース左腕がチーム全体を引っ張っていく。