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【楽天】17年目辛島航3回無失点、広島打線翻弄 先輩田中将大好投に「球、速くなってました?」


楽天の辛島航投手がオープン戦で広島相手に3回無失点で投球。左肩痛により昨シーズンは1軍登板がなかったが、この試合で復活を印象づけた。カーブを駆使し、緩急をつけた投球で打者を幻惑した。辛島は「3回に少しばたついたが全体的に良かった」とコメント。球速は138キロに留まるが、持ち味である投球術での差を見せ、今季の先発ローテーション入りに向けてアピールを行った。また、読み合いでの強みを活かし、3回のピンチを脱出する際に効果的なカーブを使用。元チームメイトの田中将大とも交流があり、彼の復活にも触れつつ互いに励まし合っている。辛島は自身の戦術を磨き、万全の状態で開幕に臨む意気込みを示した。

楽天対広島 楽天先発の辛島(撮影・加藤孝規)

<オープン戦:楽天0-2広島>◇2日◇倉敷

熟練の投球で復活を印象づけた。楽天辛島航投手(34)が広島戦で今季3度目の実戦登板し、3回を50球、3安打無失点3奪三振と力投した。「3回にちょっとばたばたしましたけど、全体的に良かった」。左肩痛の影響で昨季は1軍登板なしに終わったチーム最古参の17年目左腕が、開幕ローテ入りへアピールした。

カーブがさえた。3回2死満塁。広島モンテロに投じた7球目、100キロのカーブでタイミングを外して空を切らせた。「インサイドもアウトサイドもいろいろ投げましたけど、両方ついてきた。投げてない球がカーブかスライダーで、最後カーブでというイメージ通りだった」。1回には菊池、2回は堂林と、いずれも90キロ台のカーブで凡打に打ち取った。

巨人に移籍した田中将が、この日のヤクルト戦で2回無失点と好投した。自身と同様に復活を目指す2学年上の先輩で、田中将の野球教室を手伝うなどの間柄だ。報道陣に「(田中将が)魔改造成功ですか(笑い)。球、速くなってました?」と逆質問した上で「自分もそうですが、これぐらいは大丈夫だろうなみたいなのが大丈夫じゃなかったりするんですよ、最近。けがとか。去年、将大さんもそんな感じだったので。『けがしないように頑張りましょう』とちょっと前に連絡しました」と明かした。

最速は138キロも、持ち味の投球術で打者を幻惑した。「急に160キロとかは投げられないので、自分のやれることを徹底して、それを試合でどれだけ出せるかというところだと思う」。頼れるベテランが状態を上げてきた。【山田愛斗】

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