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中日高橋宏斗投手(22)が、第3の勝負球カーブに手応えをつかんだ。
16日、初めてシート打撃に登板し、打者9人に34球を投げ、3被安打。キャンプの疲れもあり「いい球は数少なく、課題が残る投球となった」と本調子ではなかったが、カーブについては「なんかブレーキが利いていた。今のところ(勝負球で)いけそうかなって思ってます」と自信を深めた。
「チャミさん(宇佐見)、岡林さんの時も感覚はよかった」。1イニング目の5人目宇佐見には2球目に投げ、二ゴロに仕留めた。宇佐見は「結構曲がっていました。スピードも昨年よりあった」と鋭い変化に驚いた。2イニング目の岡林への2球目は、真ん中から内角低めにググッと曲がり、ファウルでカウントを稼いだ。
今キャンプのテーマのひとつに直球、スプリットに続く第3の勝負球の習得を掲げている。1イニング目にバッテリーを組んだドラフト4位石伊雄太捕手(24=日本生命)は「しっかり指にかかっていた。1つ緩い球があるのはいいと思います」と、投球の幅を広げる球になると話す。ドジャース山本からもヒントをもらったカーブが、思惑通りに進化している。【石橋隆雄】