＜明治安田J3：沼津3－0鳥取＞◇16日◇第1節最終日◇愛鷹
J3アスルクラロ沼津がホームでガイナーレ鳥取を3－0で完封し、2年連続で開幕戦を勝利で飾った。前半39分、MF柳町魁耀（22）のPKで先制。今季のチーム1号を皮切りに3点を奪い、快勝した。
悲願のJ2昇格を目指す沼津が、その1歩を力強く踏み出した。2844人が見守った本拠地での開幕戦で3発快勝。中山雅史監督（57）は「今日の試合を勝てたことは非常に大きなこと。僕たちがやってきこと。その道しるべとなってくれる試合だったと思う」と及第点を与えた。
1－0の後半9分、敵陣でのボール奪取からショートカウンターを発動。最後はゴール前で落としを受けたMF藤井建悟（22）が右足で仕留めた。今季、東京農大から加入したルーキー。開幕スタメン起用に即、プロ初得点で応えた。
「GKの動きもしっかり見えて、落ち着いて決められた。とにかくうれしかった」。メモリアル弾で勢いは加速した。4分後の同13分にはMF森夢真（23）が、2年連続の開幕戦ゴールを右足でたたき込む。一気に畳みかけ、試合を決定づけた。
23日に迎える次節もホームに松本を迎え撃つ。中山監督は「目の前の試合でどれだけ最高を出せるか。その積み重ねがチーム、選手を成長させてくれると思う。まだまだこのチームは未熟。その未熟な部分を打ち消せるようにしていくだけ」と気を引き締めた。
今オフ、昨季総得点の約半数となる計25得点を挙げたFW和田、MF津久井、MF持井の3人を含む多く主力が移籍でチームを去った。指揮官の言葉通り、チームはまだまだ発展途上で課題もたくさんある。ただ、期待感を抱かせ、船出した。【前田和哉】
