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<明治安田J2:鳥栖0-1仙台>◇第1節◇15日◇駅スタ
東北勢4クラブが属するJ2が15日、今季の開幕を迎えた。5年ぶりのJ1復帰を目指す昨季6位の仙台は、アウェーで鳥栖と対戦。後半26分、主将のMF郷家友太(25)のヘディング弾を決め、1-0で初戦を飾った。
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開幕白星を引き寄せたのは、新キャプテン郷家だった。0-0で折り返して迎えた後半、鳥栖に押し込まれる展開が続いた。流れを変えたい。後半26分、DF真瀬の右サイドからのクロスに頭を合わせ、ゴールネットを揺らした。「前半から1本もサボらずに、中に入れた。いいボールがきて、サイドネットを狙った」と思惑通り。新キャプテンが、まずはプレーでけん引し、1点差を守り勝った。
昨季はリーグ6位、プレーオフ決勝で岡山に敗れ、J1昇格をあと1歩で逃した。今季こそは。1月10日から開幕直前まで、沖縄と宮崎でキャンプを行い、チーム力もフィジカル面も徹底的に鍛え上げた。「開幕戦のためにキャンプをやってきたといっても過言じゃない。いい準備につながって良かった」と安堵(あんど)の表情をのぞかせた。佐賀まで足を運んでくれたサポーターにも「こんなに来てくれるのは普通じゃない。感謝していますし、それが勝利を呼び込んでくれた」。声援も力に変えた。
スタートダッシュを決めた。森山佳郎監督(57)は「(後半押し込まれたが)粘り強く、鳥栖相手に失点をしなかったのは評価できるポイント」と目を細めながらも「油断できる相手はひとつもない。今シーズンは史上最強のJ2リーグだと思う。勝ち点を一つ一つ積み上げる事が大事」と気を引き締めた。
次戦は23日、アウェーでの徳島戦。その次の3月1日の大分とのホーム開幕戦まで、勝ちを重ねていく。