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【新潟】大型ルーキー稲村隼翔「絶対に日本代表に」スピード生かした守備が魅力のセンターバック


アルビレックス新潟のルーキーDF、稲村隼翔がプロ1年目に向けて、第三次キャンプでの準備を進めている。元々特別指定選手として活躍しており、スピードと左足のフィードを武器に日本代表入りを目指している。プロとしてのサッカー人生のスタートに対し、昨年の試合経験から得た多くの課題を踏まえ、さらなる努力と高い志を掲げていることを強調しました。高校時代からのポジション変更経験を活かしてコンバートされたセンターバックとして、無失点勝利への強い意識を持っています。また、自身の成長のためには、相手の意見を聞くことも大切とし、新たな環境での挑戦を前向きに捉えています。

プロ1年目の抱負を語る稲村(撮影・小林忠)

アルビレックス新潟の大型ルーキー、DF稲村隼翔(22、東洋大)が、本格的なプロ生活始動に向けて、第3次キャンプ地の高知で最終調整を進める。昨季は特別指定選手として公式戦出場を重ね、インパクト大の存在感を示した。スピードを生かした守備と、左足から繰り出すフィードが魅力のセンターバック(CB)。目標に掲げる日本代表入りに向けて、新たなステージの戦いをスタートさせる。【取材・構成=小林忠】

   ◇   ◇   ◇

-プロ1年目のシーズンがスタートする

「自分自身に期待しています。(昨季の)ルヴァン杯決勝に出場した時も『ここまで来られている、俺』という実感がありました。同時に、自分に物足りない部分も見つかっている。常に満足はしない性格です」

-昨季は大学のリーグ戦と並行し、新潟の特別指定選手としてリーグ戦やルヴァン杯に出場

「重要な試合を任せてもらいましたし、関わる人数が増えたのでメンタル面も成長できました。改めて高い目標に対しての意思が強くなりました」

-J1で年間を通してプレーする部分は未経験

「やっとサッカー人生が始まるな、という感じがしています。ここからさらにでっかいところに向かっていくためには、今まで以上の努力が必要ですし、志ももっと高く持ち続けないといけないと思っています」

-FC東京U-15深川時代は攻撃的な位置でプレー

「FWもやりましたし、右MFに入ってカットインを狙うことも。最後は左サイドバックでしたが、中学時代はスタメン起用がなくて。中3の時は公式戦に10分も出場できませんでした」

-高校は群馬・前橋育英に進学

「2年の6月頃、トップチームの下のカテゴリーの群馬県リーグ1部でCBにコンバートされたのですが、数試合でいいプレーができて。2年の夏休み明けにCBとしてトップ昇格しました」

-コンバートに戸惑いは

「守備のところは本当にCBか? というぐらい適当にやっていました。一発で相手に抜かれたり、裏を取られたり。そんなことはたくさんありましたが、『1番、俺がうまい』とも思っていました。ミスをたくさんしながらCBを自分の物にして行きました」

-ミスを前向きに捉える

「1つ1つ考えてプレーしているので、ミスをしても『今のはそうじゃなかった。じゃあ次はこの選択肢を取ろう』と。母もメンタルが強い人で、高校時代にバスケットボールで全国大会に出場したそうです。身長は160センチ台でポイントガード。負けん気だけでプレーしていたみたいです」

-東洋大では即戦力?

「入学してすぐにトップチームに入れましたが、公式戦にトータルで10分程しか出場できずに終わってしまいました。先発定着は2年からです」

-左足のフィードが魅力

「ゴール数が多いチームが勝つスポーツなので、最初にゴールに近い選手を見る、スペースを見ることは意識しています。ですが、全部がその狙いだとやっぱり面白くはないので、パスをつける位置、サイズ、スピードなど、緩急の使い分けを意識しています」

-その感覚は高校時代に磨かれた?

「高校の時はもっと荒かった。『もう、飛ばしとけばいいでしょ』みたいな(笑い)。大学でパスの成功率を高めるように口酸っぱく言われました。そこから毎試合で映像を見返して『何本蹴って何本成功したか』ということを振り返っていました」

-昨年の経験を生かし、プロ1年目から余裕を持ってプレーできる?

「慢心的な余裕は全くないです。昨年、試合で感じた課題はすごくたくさん見つかりました。そこに対しての焦りの方が今は強い。ただ、J1で戦えた部分はあるので、そこは自信を持って臨みたいと思います」

-体のぶつけ合いで負けない

「体の当て方ですかね。それこそ、体が小さかった中学時代に、ずる賢さが身につきました。相手がここで体を当てられたら嫌だろうな、というのはわかる。あとは力の入れる瞬間を相手と変えてみる。相手がボールを触る瞬間や、顔を上げたタイミングでボールを触りに行く、というのは考えます」

-チームは昨季59失点

「ハイラインを保つことと、パスをつなぐチームだからこそ(陣形を)コンパクトにして守備をする事が大事です。そこは昨年以上に自分が周りの選手に要求していきたい。押し込まれた時の対応もまだまだ荒い部分があるので、細かいディテールにこだわる。守備の人間として無失点勝利への意識は強いです」

-サッカーメモをつける

「誰かが言っていたことに対し、自分が思ったことを。自分が当たり前だと思っていることが、相手からしたら逆だった、ということもある。それはサッカー以外でも言える事なので、人の意見をしっかりと聞くことは大事にしています」

-今季はどんな戦いに?

「やるべき事を共有したり、決め事を守る。新たな戦術が加わりますが、目の前の試合に対して100%の気持ちで臨む選手がピッチにそろえば、昨季より上の順位に行ける」

-元攻撃の選手としてFW起用もある?

「なくはないですね(笑い)。シュートは自信があるので。CBでも後ろからドリブルで運んでシュートを打ちたいと思います」

-近い将来の目標

「近い未来でいうとE-1(東アジア選手権)がありますし、28歳でワールドカップがある。そこは絶対に日本代表に入りたいと思っているので、そのために逆算し、新潟で活躍して海外でプレーがしたい気持ちは持っています」

◆稲村隼翔(いなむら・はやと)2002年(平14)5月6日生まれ、東京都出身。サッカーは4歳上の兄龍介さんとともに4歳で開始。J1東京U-15深川から前橋育英高に進学し、東洋大3年時に25年シーズンからの新潟加入が内定。昨季は特別指定選手としてJリーグ公式戦19試合に出場し、ルヴァン杯準優勝に貢献。24年度は東洋大をインカレ初制覇に導く。182センチ、70キロ。利き足は左。

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