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レアル・マドリードのアンチェロッティ監督(65)がマンチェスター・シティーとの大一番を前に、「我々がここにいるのはUEFAの責任ではなく自分たちのせい」とプレーオフに参加せざるを得なくなった理由を語った。
Rマドリードは11日にアウェーで行われる欧州チャンピオンズリーグ(CL)・決勝トーナメントプレーオフ第1戦でマンチェスター・シティーと対戦する。この重要な一戦の前日、アンチェロッティ監督が記者会見に出席したもようをスペイン紙アスが伝えた。
イタリア人指揮官はまずマンチェスター・シティー戦について、「何度も対戦しているので欧州CLのクラシコのように感じているよ。これまでと同じように互角の面白い試合になるだろう。試合に対する姿勢やクオリティーの高さ、自信、意志の強さに大きく左右されるので、どのような展開になるか予想するのはとても難しい。このようにハイレベルな試合ではあらゆる面でベストを尽くす必要がある」と意気込みを語った。
マンチェスター・シティーは今季調子を大きく崩している。これを受け、今回のようなビッグマッチで調子の良さが影響するかという質問に対し、「それはそこまで重要ではない。シティーは欧州最高のチームのひとつであり、この大会の現時点で最高の監督を擁している。我々の中で最も難しい試合になるだろう。もし彼らが100%の状態でないとしても、この手の試合では100%の力を発揮するはずだ。しかし、我々は緊急事態であるにもかかわらず競争力があると思う」と返答した。
直近3大会で優勝している2チームがプレーオフで早々に顔を合わせることになったことについては、「マンチェスター・シティーとの対戦は常に頭痛の種だが、現実はそのようになっている。我々がシティーに敗れた時、彼らはチャンピオンになっているし、その逆もあった。対戦する、勝ち抜いたチームは大会で遠くまで行けると確信している。プレーオフで対戦することになったのは驚きだが、我々がここにいるのはUEFA(欧州サッカー連盟)の責任ではなく自分たちのせいだ。この対戦カードは決勝や準決勝、準々決勝になる可能性もあったので驚きだけど、繰り返すがそれは自分たちの責任だ」と考えを述べた。
また、アンチェロッティ監督はDF陣に負傷者が続出しているにもかかわらずバジェホを起用しない理由について、「彼とはまったく何の問題もない。よく練習しているが、彼の契約は今季で終了する。そのため我々は若手にもっとチャンスを与えたいと考えている」と説明した。
そしてRマドリードが昨年10月にパリで開催されたバロンドール授賞式の出席を直前で辞退したことについて、「それは悪い決定ではなかったと思う。我々はビニシウスがバロンドールを受賞すべきだと思っていたので参加したくなかった。ロドリをリスペクトしていないわけではないが、彼は今回ではなく、その前年に受賞すべきだと思っていた」と話した。(高橋智行通信員)