<第97回選抜高校野球:選考委員会>◇24日
至学館(愛知)が8年ぶり2度目のセンバツ出場を勝ち取った。
昨秋の愛知県大会を制し、東海大会では4強。同校視聴覚室での選考のネットライブを静観していたナインは、東海地区3校目に「至学館」のコールを聞いた瞬間に割れんばかりの声を上げ喜びを表した。鈴木健介監督(43)は監督就任後初の甲子園に「準備はしてきたので、より一層身の引き締まる思い」と、喜びをかみしめた。
尾崎陽真投手(1年)は昨年の公式戦10試合4完投(2完封)、防御率0・81とチームをけん引。1年生右腕エースは「ヒットは何本打たれても、点を取られない投球をしたい」と、ウエートトレで昨秋から約4キロ体重を増やし、意気込みを体現した。
至学館はレスリング強豪校として知られる。同競技で五輪4連覇を達成し、国民栄誉賞にも輝いた伊調馨は大先輩に当たる。春夏合わせて過去2度出場しているが、ともに初戦敗退。主将の舟橋幸多内野手(2年)は「学校としてはまだ甲子園で1勝もできてないので、自分たちが歴史を変えるつもりで1勝を目指します」と、甲子園での初メダルをにらんだ。