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【阪神】藤川監督が明かした25年打線プラン「4番森下」を置ける理由は「5番大山」


阪神タイガースの藤川球児監督が2025年の打線構想を発表しました。新打線では、森下翔太外野手を4番に据え、大山悠輔内野手を5番に置く計画です。1番には近本光司外野手、3番には佐藤輝明内野手を配置することで、強力なクリーンアップを形成しリーグ王座奪還を目指します。藤川監督は、責任あるポジションに若手の森下を起用することで彼の成長を促し、精神的な柱となる大山に信頼を寄せています。また、3番の佐藤がその才能を発揮できるようにとの考えも強調されています。今季の新しい打線が、日々の順調でない状態が正解と感じられるくらいに進化し、最終的にリーグトップを目指すことが期待されています。

年賀会であいさつする阪神藤川監督(撮影・前田充)

ニュー猛虎打線は4番森下! 阪神藤川球児監督(44)が6日、初めて25年の打順構想を語った。球団の年賀式に出席し決意表明を終えると、今季の打線について言及。4番に森下翔太外野手(24)を置き、精神的な柱でもある大山悠輔内野手(30)を5番に据えるプランを明かした。1番には不動のリードオフマン近本光司外野手(30)、そして3番には佐藤輝明内野手(25)。新生クリーンアップでリーグ王座奪還へ船出する。

   ◇   ◇   ◇

年末年始のリフレッシュを終えた藤川監督は、戦いへの歩みを進めていた。「さすがに正月終わってね、1月にノーアイデアというのはまずいので」。25年を戦う猛虎打線の構想は練り上がっていた。

打線の中心となる「4番」に名前を挙げたのは、森下だった。昨秋のプレミア12でも、侍ジャパンの4番を完走した大卒3年目。「井端監督も、すごく意外性のあるバッターで、すごい働きをすると言っていた。伸びてきている途中ですから、負荷を与える」。責任ある虎の4番で、さらなる進化を促すつもりだ。

伸び盛りの若手を起用できるのも「5番」には、信頼を寄せる主砲を据えるつもりだからだ。「4番はチームの大きな役割だと言っていますけど、私の中ではもっと深い気持ちで見ていて、大山で待ち構えたいというのが自分のプラン」。プレーや姿勢でチームを引っ張り、精神的な柱となる大山。主軸の最後にどっしりと置けば、間違いなく脅威となる。

そして「3番」には、チームの顔でもある佐藤輝。昨季の3番スタメンは1試合のみだが「佐藤の良さが発揮できるんじゃないかなと思って」と着想を得た。「シチュエーションに対して、読みやすくなると思う。相手に考えさせるという意味では、後ろに森下、大山が入ってきたら非常に楽しみです」。ライバルを迷わせ優位に立つ、強力な3人の並びだ。

この日は球団の年賀式に出席し、力強く決意表明。「日々順調であることを疑って、不安であることが正解と思えるような、そんな組織が最後、一番上にいるんじゃないかと思っています。監督として泥くさく、激しく戦っていきたい」。その直前には、近本と顔を合わせたという。「うちの1番バッターですからね。健康であることのお願いと、自分が思う近本の役割を明確に話すことができた」。不動のリードオフマンから新たなクリーンアップへ。新生猛虎打線でスタートする。【磯綾乃】

◆25年型打順構想 藤川監督が語った打順が、過去に実現した例はない。森下が初めて先発4番に入ったのは、24年8月13日巨人戦。初打席でグリフィンから本塁打を放ったが、現状では4番はこの1試合だけ。このとき3番渡辺、5番大山だった。また佐藤輝のスタメン3番は通算12試合で2本塁打、8打点、打率2割6分1厘。昨季は5月5日巨人戦の1試合で、3打数1安打。なお過去に大山の先発5番は186試合で、自身打順別2番目の多さ(最多は4番556試合)。近本は1番で同最多の640試合にそれぞれ先発している。

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