プロ野球人の社会貢献活動を表彰する「第25回ゴールデンスピリット賞」の表彰式が26日、都内で開かれた。
巨人から海外FA権を行使し来季オリオールズでプレーする菅野智之投手(35)が受賞した。長年取り組んできた介助犬の支援活動が評価された。
自主トレ先の米国からオンラインで出席。「何事も続けることが一番大事だと思ってます。何よりもこうやって賞に選んでいただき、さらなる認知度が上がっていけば、僕もここまで続けてきた意味があるのかなという風に思っています」と実感を込めた。
15年に介助犬の育成、普及を目的に「菅野基金」を設立。シーズン公式戦の勝利数×10万円を社会福祉法人日本介助犬協会へ支援金として寄付するなどし、昨年までの9年間で支援金合計額は1585万円上った。また、同協会のPR活動にも積極的に参加し、認知度向上にも貢献。活動を10年間続けた継続性、社会的影響力を評価され、今回の受賞となった。
活動の場を米国に移すが、思いは変わらない。社会貢献などで目覚ましい活躍を見せたMLBの選手に贈られる「ロベルト・クレメンテ賞」の存在を挙げ、「メジャーリーグの選手もすごくそういう社会貢献活動を重視しているのを聞いてます。いろんな選手から意見を聞いて、また日本に帰ってきた時に何か還元できればいい。そういう視点からも毎日勉強して、いつか日本の野球界や日本の社会に恩返しできるようにやっていきたい」と話した。