西武の甲斐野央投手(28)が26日、埼玉・所沢の球団事務所で契約更改を行った。今季年俸4000万円から500万ダウンの3500万円でサイン。「期待していただいた中で、本当になにをしているんだろうという気持ち」と唇をかんだ。
今年1月にソフトバンクにFA加入した山川の人的補償として西武へ移籍。
セットアッパーとして期待された最速160キロ右腕は、開幕1軍スタートも4月中旬に右肘の違和感で登録抹消。今季は19試合で0勝2敗、11ホールド、防御率2・95の成績で自己最少の登板数にとどまった。「本当にフィジカルの弱さが目立ってしまった。改善しなきゃいけない」と来季は守護神の座を狙い、フル回転の活躍を誓った。
終始悔しい表情を見せた右腕だったが、9月6日の古巣ソフトバンク戦では自己最速タイの160キロをマーク。「スピードはあればあるほど打者は嫌なのかなと思いますし、日本人最速は目指していきたい」と持ち味の剛速球に磨きをかける。(金額は推定)