レッズからFAとなったニック・マルティネス投手(34)が、球団から提示された来季年俸2105万ドル(約32億6000万円)のクオリファイング・オファー(QO)を受け入れる見込みだと17日(日本時間18日)、中南米メディアのフランシス・ロメロ記者が伝えた。QOが受諾されれば2年ぶりとなる。
かつて日本ハムとソフトバンクでプレーしたマルティネスは今季42試合(先発16)に登板し10勝7敗7ホールド、防御率3・10。今季が2年総額2600万ドル(約40億3000万円)の1年目だったが、シーズン終了後にオプトアウト(契約破棄)しFAとなっていた。
QOはオフにFAとなる選手に対して所属球団が1年契約を提示する制度で、選手が拒否した場合は、旧所属球団が契約先球団から見返りとしてドラフト指名権を譲渡される。提示額は年俸上位125選手の平均額で算出される。QOは拒否されるのが通例で、制度が導入された2012年以降、計131人がQOを提示されたが、受け入れたのはわずか13人のみ。昨オフにはドジャースに移籍した大谷翔平投手がエンゼルスから提示されたが拒否した。
マルティネスは14年にレンジャーズでデビューし、4年間で通算17勝を記録。18~20年に日本ハム、21年はソフトバンクでプレーし、NPB通算63試合で21勝22敗、1ホールド1セーブ、防御率3・02と好成績を残した。22年にパドレスと4年総額2550万ドル(約38億3000万円)で契約し、メジャーに復帰していた。
MLB復帰1年目は47試合で防御率3・47を記録し、2年目以降のオプションを破棄。FAとなりパドレスと3年総額2600万ドル(約39億円)で再契約したが、1年でオプトアウトし、レッズと同額の2年契約を結んでいた。