<ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12:侍ジャパン3-1台湾>◇16日◇台北ドーム
日本の4番森下翔太外野手(24)がV犠飛をマークした。
プレミア12の1次ラウンド3戦目・台湾戦の初回。1死一、三塁の場面だ。カウント1-2と追い込まれてから国内リーグ今季6勝左腕の台湾先発・陳柏清の外角直球を捉え逆方向へ運んだ。ライナー性の打球を相手右翼手が捕球し本塁へ返球したが、三塁走者の桑原が好走塁で生還。2連勝同士の対決で完全アウェーの中、貴重な先制点をもぎ取った。
「追い込まれてしまって、外野フライで1点取れるケースだったので、なんとか外野までと。ギリギリのタイミングになってしまったが、桑原さんがかえってきてくれたので良かった」
15日韓国戦での試合を決定づける本塁打に続き、この日は初回に先制の右犠飛。阪神でともに戦う才木を援護した。「簡単に点を取られることはないと思っていた」と才木への信頼を明かした森下は「なおさら先制点が大切だと思ったのでよかった」と喜んだ。
阪神打者による国際主要3大会(WBC、五輪、プレミア12)での勝利打点は、第3回WBC13年大会第2ラウンド・オランダ戦(東京ドーム)の鳥谷敬以来2人目。虎の背番号1を受け継いだ侍戦士が、先輩に続くV打点を刻んだ。
今大会初戦から3試合連続打点で早くも5打点目。「打点にはすごくこだわってプレーしてきたし、役割ができてこその選出だと思う」。今季のレギュラーシーズンで得点圏打率3割5分1厘を記録した勝負強さを世界の舞台でも発揮している。【塚本光】
▼阪神打者による国際主要3大会(WBC、五輪、プレミア12)での勝利打点は、第3回WBC13年大会第2ラウンドオランダ戦(東京ドーム)の鳥谷敬以来2人目。鳥谷は1番・二塁で先発出場し、初回先頭打者本塁打。試合はこのまま、日本が16-4でコールド勝ちした。