主力が抜けても意地で勝った。日本シリーズを制したDeNA三浦大輔監督(50)と戸柱恭孝捕手(34)が12日、都内の日本外国特派員協会で会見。先発の今永、バウアーと合計17勝分が抜けた中での日本一。外国人記者から「退団した選手は後悔していないか」と問われ、戸柱がカブス今永との秘話を明かした。
駒大の後輩でもある今永からメジャー挑戦を報告されると「昇太、お前がいなくなったら優勝するから見といてな」と冗談を飛ばした。実際に日本一を経験すると再度、後輩をいじった。「(優勝は)お前がおらんくなったからや」。今永からは「そんなん言わんといて下さい」と漫才のような返答を受けた。「でも、すごく喜んでいました」と古巣の優勝を祝っていたことも明かした。
三浦監督は「今永、バウアーが抜けて弱くなったと言われたくなかった。今年勝ってやろうという気持ちが強くなった。いるメンバーが全力で戦って感動していただけたと思う」。主力の退団は「若手が台頭するチャンス」と発想を転換。坂本、京山、徳山、中川颯、中川虎らがチャンスをつかみ、力を結集して日本一につなげた。【斎藤直樹】