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【DeNA】三浦大輔監督「歴史がつながっていく」村田修一さんがコーチとして就任/一問一答


DeNAの三浦大輔監督と戸柱恭孝捕手が、日本シリーズ優勝を受けて都内の日本外国特派員協会で会見を行いました。会見では、日本シリーズの2連敗後のチームの立て直しについて、三浦監督は選手自らのミーティングが功を奏したと語りました。また、戸柱捕手はホームでのファンの応援が力になったと述べています。選手の移籍についての質問には、若手の成長の機会として捉えていると回答しました。そして、日本のプロ野球の魅力をどう高めるかについても意見を述べ、DeNAはファンや選手と一体となって戦うチームであることを強調しました。さらに、三浦監督は「ハマの番長」のニックネームについてのエピソードも披露し、来シーズンのリーグ優勝に向けた意欲を語りました。

日本記者クラブで会見したDeNA三浦監督(撮影・横山健太)

日本シリーズで優勝したDeNA三浦大輔監督(50)と戸柱恭孝捕手(34)が12日、都内の日本外国特派員協会で会見を行った。戸柱は「こういう場は初めてで質問はラフな感じでお願いします」と緊張気味だった。

以下が主な一問一答。

-史上最大の下克上。日本シリーズで2連敗した後の雰囲気はどうでしたか。選手にどんな言葉をかけたか

三浦監督 ホームで連敗した後、移動日で練習した。何か話した方がいいかと思ったが、牧を中心に選手だけでミーティングをしたと聞いて、これで大丈夫かなと思った。切り替えがしっかりできていた。2連敗で落ち込んだり、ネガティブな空気感にはならなかった。選手たちが頼もしかった。選手にはポストシーズンに入ってから「ミスしたら忘れろ」「1試合で出し切ろう。出し切らないと勝てない相手だ」と言ってきた。

-戸柱捕手は2017年の日本シリーズでもホークスと対戦し、第6戦で敗れた。今回はホームに帰ってきて有利に働きましたか。

戸柱 ホームで試合ができるということはファンの声援と応援がすごい。セ・リーグ1の応援だと思っている。選手とファンとが一体となって戦えたと思っている。

-シーズン前に、トレバー・バウアーら何人か有力な選手がチームを離れた。後悔することはなかったか。

三浦監督 後悔はなかった。チームとしては痛かったが、若い選手が出てくるチャンスとして捉えて、1人ではなくみんなでカバーすることで、後半戦はリリーフでも接戦でも投げられる投手が出てきた。

-先ほどの「後悔」というのは「出て行った選手が後悔していないか」という意味です。

戸柱 僕は今永(昇太)にメジャーリーグに挑戦する時に『優勝するから見といてな』と言っていた。『(優勝は)お前がおらんくなったからや』とジョークで言った。そういう関係性なので。(優勝してからは)とても喜んでいました。

-先発投手はポストシーズンで素晴らしい貢献をした。監督は投手出身。戸柱さん、本塁打王、打点王の山川穂高らがいるホークス打線にこれまでと違うアプローチを取ったのか。

戸柱 投手がしっかり投げてくれたことに尽きる。1、2戦目で山川選手に打たれて流れをつかまれた。3戦目で同じではよくないので、反省して、投手が安心して投げられるように、ここに投げれば大丈夫と話した。ソロホームランならOKだと言った。

-ここ2年ほど、阪神、横浜勝つチームが特定のチームになっている。メジャーリーグも6、7チームに決まっていて、ドジャースは12年も続いている。強いチームと弱いチームで格差が出ているが、どうしたらいろいろなチームが勝てるか。

三浦監督 自分のチームが強くなる戦力補強(を考える)。見ている人はいろんなチームが勝った方が面白いかもしれないが、あまり他球団が強くなったら困る(笑い)。同時に日本のプロ野球がどう盛り上げるか考えないといけない。いろんな選手がメジャーリーグに行く。どうしたら日本プロ野球がもっと魅力的になるか考えないと。

-日本シリーズはベテランの活躍が光った。戸柱捕手、牧主将、MVPの桑原、MLBから復帰した筒香。ベテランの活躍は若い選手をどう動機づけたか

三浦監督 ミーティングをしたり、練習から鼓舞してくれた。ベテラン、若手が会話していた。筒香も若い選手に降りていき、年齢関係なくグラウンドでもロッカーでもコミュニケーションを取ったので、一体感が出た。

-戸柱捕手へ。巨人とのCSはMVPを獲得したが、こういう経験はあったか。巨人という大きな戦力を倒したのがモチベーションとなったか

戸柱 MVPの経験はなくて、すごくうれしかった。ファイナルSで戦ったことで、僕だけでなくみんな自信を持って、セ・リーグの代表として胸を張って日本シリーズに入れた。選手のミーティングは大きかったかなと、振り返ると思います。

-三浦監督、正力賞を獲得しておめでとうございます。「ハマの番長」というニックネームはどこからついたのか

三浦監督 2年目から1年目かにマスコミの方に見出しでつけられた。第一印象は「ダサいな」だった。番長はもう少し上の時代で、僕らの時代には、もういなかった。恥ずかしかったが、小さい女の子から「ハマの番長」と声をかけられて、これは諦めようと。当時、佐々木主浩さんが「ハマの大魔神」と呼ばれていて、ニックネームをつけらるのはいいことだなと。それから受け入れられるようになった。今では気に入ってます。

-スター選手だった村田修一さんがコーチとして帰ってくる。クラブ、横浜にとってどういう意味を持つか

三浦監督 横浜で活躍した選手が他チームでコーチとなり、また貢献してくれる。非常に大きい。ファンにとっても、現役で活躍した選手がコーチとなる。歴史がつながっていくと感じている。

-今永、筒香がメジャーリーグに行った。今度は佐々木朗希投手が行く。この状況をどう考えるか。日本の野球界にとってよいことか。人材流出と考えるか。オリックスは山本が抜けて苦戦した。

三浦監督 仕方が無いことかなと思う。夢を追うことも、年俸も違う。日本の野球を盛り上げないと。今永、バウアーが抜けて弱くなったと言われたくなかった。いるメンバーで全力で戦った。横浜スタジアムは今季も連日満員だった。DeNAも世界一を目指している。世界から注目されるように、世界から目指してもらえるようにならないといけないと考えている。

-三浦監督は正力賞で最優秀監督、戸柱捕手はMVPで選手としてタイトルを取った。来年は日本シリーズ2連覇へ向けて、どう臨む

三浦監督 今年は日本シリーズで優勝したが、リーグは3位で終わった。来年はリーグ優勝から日本一を目指す。25年は日本の野球界が盛り上がるように。横浜スタジアムは野球だけでなく、楽しいボールパーク。世界に伝えてもらいたい。

-我々のソフトボールチームに入ってくれないか

三浦監督 時間が合えば、喜んで。

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