広島矢野雅哉内野手(25)が「脱力打法」で打撃向上を目指す。
秋季練習では全体メニュー終了後も打撃練習に時間を割いた。「変な力を入れずに強い打球を打つのを課題にしているので。(力が入ると)ミスショットになってファウルになっているというのが分かった。捉えても内野の間を抜けなかった打球も多かったので」。力んだ結果のミスショットを避ける意図を説明。リラックスした状態から「バットのヘッドを走らせる」時だけ力を入れる打法に尽力する。
今年は正遊撃手に定着。フットワークと強肩を生かした広い守備範囲でチームの優勝争いを支えた。打撃面では初の規定打席到達で打率2割6分の成績を残し、プロ3年間で通算35本の安打数も今年1年で112本。リーグを代表する遊撃手に成長している最中だが「打撃をもっと上げるようにしないと。(今年)経験させてもらった分、来年につなげないといけないんで」。強い意識を持って成長の秋にする。