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佐々木麟太郎のスタンフォード大に【潜入】してみたら驚くことばかりでした


スタンフォード大・佐々木麟太郎(24年5月撮影)

<潜入>

11日(日本時間12日)に米メリーランド州で開幕した「MLBドラフトリーグ」で、米スタンフォード大に進学した佐々木麟太郎内野手(19=花巻東)が米デビュー戦で豪快な1号を放った。

昨秋のNPBドラフト1位候補だったが世界に名をはせる米国の名門大進学を決め、球界を驚かせた。高校通算140本塁打の逸材はどんな環境でこの先を目指すのか。5月、カリフォルニアを旅した記者がスタンフォード大に寄り道した。

   ◇   ◇   ◇

世界遺産ヨセミテふもとの村から車で3時間半、サンフランシスコへの帰り道に寄った。スタンフォードは“開かれた大学”だ。5月12日。日曜日で講義はないのに東京・千代田区の約3倍の広さという構内は活気がある。

広い外来駐車場に車を置き、ひとまず構内散策だ。映画館、コンサートホール…なぜそんな施設が大学内に? はさておき15分少々歩くと大学の中枢に入る。ゴルフ場で見かけるカートに乗った女子学生4人が、さっそうと移動。歴史的な宮殿のような豪華回廊があって何事かと思ったら、そこが教室群だった。

大学生協的な店に入る。広い店内の1階は大学のグッズショップ。その大半がアパレルで、野球部のウエアも売っている。シャツを1着買った。1ドル160円とかじゃなければ2~3着買ったかも。かなり魅力的な品ぞろえだった。

フードコートやカフェが点在する。海鮮丼? の店の行列が長い。女子学生たちはバケツの水を頭からかぶるゲームに興奮。展望塔に上がると眼下の噴水では20人ほどが水着で遊び、芝生でウエディングドレスを着た女性も見える。

つらつら書き連ねたが、ここは1つの街だ。巣立った卒業生の1人は「他人と同じである必要は全く求められていません。世界で戦う人材ではなく、個々の世界をけん引する人材を育てるのがスタンフォードと感じました」と話す。

展望塔から見える野球場では大学のリーグ戦が行われていた。スタンドは他の運動部とともに「カージナル」と呼ばれるスタンフォード大野球部のファンでいっぱい。ネット裏には常設の軽食店舗もあり、プロ野球の地方球場開催のような雰囲気に包まれている。

入学が9月の麟太郎はリーグ戦にはまだいない。ただ知名度は高い。球場の女性係員は「来年はロースターに入ってくるんじゃないかしら」とさらっと解説してくれた。球場を出ると、野生のリスが木の実をかじっていた。【金子真仁】

◆スタンフォード大 米サンフランシスコの約50キロ南東にある私立大学で、ハーバード大と並ぶ最難関の大学とされる。80人以上のノーベル賞受賞者を輩出。スクールカラーは緋色(ひいろ)と白。

■MLBドラフトリーグ 佐々木麟太郎は本拠で初安打

将来有望なアマチュア選手が出場するMLBドラフトリーグに参加しているトレントン佐々木麟太郎内野手(19=スタンフォード大)が、本拠地2戦目で初安打を放った。

マホーニングバレー戦に「5番DH」で出場。4回無死一塁の第2打席、1ストライクからの2球目、外角の88・9マイル(約143キロ)チェンジアップを右前打した。1回2死一、三塁の第1打席は外角のチェンジアップを見逃し三振。6回先頭の第3打席は中飛、7回1死走者なしの第4打席は一ゴロで4打数1安打だった。通算では5試合で打率2割3分5厘、1本塁打、5打点、3得点となった。

自身のインスタグラムでは「父の日」に合わせ、母校の花巻東で監督を務める洋氏(48)の写真を投稿した。甲子園で指揮を執る洋氏の写真を4枚組み合わせて、「Happy Father’s Day」と、スクールカラーの紫色でつづった。

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