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<日本生命セ・パ交流戦:広島2-1西武>◇11日◇ベルーナドーム
西武が球団史上初めて2カ月続けて8連敗を喫した。借金22、底が見えない。敗戦の瞬間、力投した今井達也投手(26)は腕で目元をぬぐった。
佐藤龍世内野手(27)のソロが唯一の得点だった。右中間への1発。「個人的にはいい1本だったっすけど、うん…」と言う。背番号が「10」になり、中心選手の1人に期待される今、何を思うか。
「やることはいつも通りでも、こう、なんて言うんすか、こういう状況でも落ちずにいつもより元気出して。ベンチでも練習の時も。食らいついて本当に必死にやってるんですけど、チームが勝ててない以上はもっとやらなきゃいけないこと、あると思うんで」
問いかけに立ち止まり、深く言葉をつむいだ。月間MVPの広島床田。簡単な相手ではない。「8つの球種。去年、今年で対戦した相手で球種が一番多いです」という球団関係者の声もあった。ただ、栗山巧外野手(40)は2安打した。慣れない左翼守備につきながら好打した。球種の多い相手への手だては。大ベテランは「できるかどうかは別として」と慎重に前置きしながら続けた。
「向こうの作戦にあまり乗らないように。タイミングをしっかり取ること、それをしていけば必ずジャストミートの率が高くなる。球種追っていくと向こうは何でもできちゃう。それが向こうの作戦。僕ら打者は特に交流戦は意識してコースなりに打つ」
栗山は「明日どういう姿を見せるかが一番大事」と締めた。「栗山さん、まだ終わってない!」。ファンの声がコンコースに響いた。【金子真仁】