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10万部ベストセラーの印税は? 著名編集者が明かす“夢の印税生活”の現実「食っていけない」


箕輪厚介氏(2024年2月撮影)

幻冬舎の編集者、箕輪厚介氏が25日、X(旧ツイッター)を更新。書籍の出版によって得られる印税についてつづった。

編集者としてだけでなくユーチューバーや実業家としても活躍する箕輪氏は、「読者の本離れ以上に著者の本離れが加速すると思う。動画で育った世代に大変なのに儲からない本を出してもらうのは大変そ」と、出版不況が進む業界の行く末を懸念した。

この投稿に作家の百田尚樹から「本を書く(出す)というのは、著者にとっては、ビジネス的にはほとんど成り立たないものになっていますね」とコメントが寄せられ、「間違いないです。百田さんは異常ですが、10万部のベストセラーで印税1500万円、1万部で印税150万円。普通に考えて本を書くことだけでは多くの人は食っていけないですね」と、印税収入について説明。百田氏も「はい。『夢の印税生活』なんて言葉は大昔の話ですね」と同意し、「まもなく本だけで生活できる専業作家はほとんど絶滅するでしょうね。ま、それも時代の流れです」と私見を述べた。

さらに箕輪氏は「昨年、僕が著者として半年かけて本を書いていただいた印税は約500万円」と明かした上で、「出版不況の中でめちゃありがたいが、YouTubeは月に何回か15分とか話すだけで数百万円いったりする」とYouTubeの広告収入などと比較し、「出版社は著者に印税以外の価値を提供できないとダメだよね」と指摘した。

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