全力尽くしたエース＝レバンドフスキ、最後にＰＫ―Ｗ杯サッカー・ポーランド

　試合終了後、ポーランドのレバンドフスキは仲間の輪を離れてスタンドの方へ歩いて行った。「全力を尽くした。胸を張っていい」。前回王者フランスに完敗したが、優しい笑みを浮かべ、手を振ってサポーターに感謝の気持ちを伝えた。 　見せ場をほとんどつくれずにいたが、後半ロスタイムにＰＫのチャンスが巡ってきた。１次リーグ初戦で失敗していたレバンドフスキがボールをセット。一度はＧＫロリスに阻まれたものの、やり直しに。今度はゴール左に冷静に決め、両拳を握って喜んだ。 　１次リーグで敗退した前回ロシア大会は無得点に終わり、今大会は２ゴール。２シーズン連続で国際サッカー連盟（ＦＩＦＡ）の最優秀選手に選ばれている点取り屋も、相手のマークが集中する状況では得点機を生み出せなかった。 　３４歳のストライカーにとって、これが最後のＷ杯となる可能性は高い。次回大会への思いを聞かれると「今は答えるのが難しい」としつつ、「肉体的には全く問題ない」とも。エースの闘いは、まだ続く。　（ドーハ時事） 【時事通信社】 〔写真説明〕フランスに敗れ、Ｗ杯を去るポーランドのレバンドフスキがサポーターに手を振る＝４日、ドーハ（ＡＦＰ時事） 〔写真説明〕フランス戦の後半終了間際、ＰＫを蹴るポーランドのレバンドフスキ＝４日、ドーハ（ＡＦＰ時事）