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伝統の堅守にほころび=ウルグアイ、正念場―W杯サッカー


 前半の試合運びは狙い通りだった。ウルグアイは基本とする4バックではなく、5バックで守りを固める。ロナルド擁するポルトガルが相手。スペースを消し、攻め込む隙を与えない。圧倒的にボールを保持されながら、0―0で折り返した。  だが、伝統の堅守にほころびが出る。後半9分、自陣右サイドから上げられたクロスへの対応。ラインを上げる際にDFバレラの反応が遅れ、統率が乱れた。クロスがそのままゴールに吸い込まれ、先制を許した。  失点後は布陣変更と選手交代で反撃に出たものの、好機を生かせない。終盤にはPKで決定的な2点目を奪われ、前回ロシア大会の決勝トーナメント1回戦で競り勝ったポルトガルにやり返された。自力での1次リーグ突破が消え、選手は一様に厳しい表情を浮かべながら会場を後にした。  途中出場のスアレスは決定機で決め切れず、先発したカバニも不発。共に4大会連続出場でチームをけん引してきたベテランだが、衰えは否めない。チームは今大会でまだ無得点。ガーナとの次戦は「重要な試合になる。勝たなければならない」とアロンソ監督。古豪が正念場を迎えた。 (ルサイル時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕前半、競り合うウルグアイのバレラ(左)とポルトガルのカルバリョ=28日、ルサイル 〔写真説明〕後半、好機を逃し、悔しがるウルグアイのスアレス(中央)=28日、ルサイル(AFP時事) 〔写真説明〕後半、カバニ(左)と交代し、ピッチに入るウルグアイのスアレス=28日、ルサイル(EPA時事)
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