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有言実行の成長曲線=「今が旬」の守田英正―サムライ、決戦の地へ(7)


 流通経済大からプロの道へ進む時、守田英正(スポルティング)は地元のG大阪を選ぶものと見られていた。ところが下した決断は川崎入り。同じポジションに外国人選手がいて試合に出られないと反対した中野雄二監督に、こう言った。  「次のカタールW杯に出たいんです。だから一番いい川崎に行って、そこでポジションを取らないと日本代表になれません」。宣言通り、1年目からボランチの定位置を奪った。  ポジショニングセンスの良さとボール奪取力を持ち、対人にも強い。金光大阪高時代はトップ下で、守備は「苦手で嫌いだった」。意識が変わったのは大学時代だ。  現役時代DFとして鳴らした中野監督に、守備の奥深さを説かれた。サイドバック、センターバックなどさまざまな役割を経験。もともとの状況判断力、体幹の強さがより生かされ、プレーの幅が広がって万能選手となった。  プロ入り後2年で海外に挑戦するという目標には1年余計にかかったものの、ポルトガルでまた一段と成長。今季は同国代表のロナルドを輩出した名門に加わり、欧州チャンピオンズリーグにもデビュー。ボランチを組む選手に合わせ、攻守で柔軟に立ち回る。  強豪ドイツ、スペインとの対戦に向け、「決まった時は楽しみだなと。優勝を目指すなら1次リーグから勝ったり善戦したりしないといけない」。「今が旬」と言える27歳。大舞台に臆することなく挑む。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕国際親善試合の米国戦、ボールをキープする守田(左)=9月23日、ドイツ・デュッセルドルフ
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