千代栄、３１歳で念願成就＝新十両昇進―大相撲名古屋場所・番付編成会議

　大相撲名古屋場所の番付編成会議で２５日、千代栄の新十両昇進が決まった。３１歳１０カ月での昇進は戦後４番目の年長記録。オンラインで記者会見し、「諦めず頑張ってこられた。おじちゃんだけど応援して」と笑顔を見せた。 　初土俵は２００９年初場所。これまで幕下上位で迎えた場所で大きく負け越すことが多く、東幕下３枚目で臨んだ夏場所も初日に敗れた。「やばい」と思ったそうだが、師匠の九重親方（元大関千代大海）から「人生を変える場所にするんだろう」と言われ、奮起して５勝２敗の成績を残した。 　入門時の師匠は１６年に他界した元横綱千代の富士。九重親方は「先代からお預かりした弟子を十両昇進まで持っていけた。肩の荷が下りた」と感慨深げだった。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕新十両に昇進し、オンライン記者会見で笑顔を見せる千代栄（右）と師匠の九重親方（日本相撲協会提供）