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不本意だった日本勢=見せつけられた世界との差〔五輪・アルペン〕


 アルペンスキーは17日に個人種目が終わり、日本勢は不本意な成績に終わった。男子の小山陽平(ベネフィット・ワンク)、女子の安藤麻(日清医療食品)は、ともに健闘が期待された回転で1回目途中棄権。世界との差をまざまざと見せつけられた。  23歳の小山は昨年12月のワールドカップ(W杯)回転で8位。日本勢では2006年トリノ五輪で4位の皆川賢太郎、7位の湯浅直樹以来となる入賞への期待が高まったが、中盤の旗門に足が掛かった。ミスと表裏一体の攻めの滑りで結果を出す難しさを痛感した。  2度目の五輪となった25歳の安藤は大回転で24位。だが、昨年2月の世界選手権で10位に入った得意の回転は、今季悩まされ続けた腰痛の影響もあって完走できなかった。4年に1度の大舞台に照準を合わせられず、無念さが残っただろう。向川桜子(富士フイルムBI秋田)は大回転、回転ともに2回滑り切ったが、それぞれ31位、35位だった。  浦木健太ヘッドコーチは「アルペンは競技人口が非常に多く、強豪国は選手層の厚さ、お金のかけ方も全然違う」と認める。その上、競技が行われる硬い雪の練習環境が日本にないことも大きなハンディとなっている。  小山は海外遠征を続ける中で、強豪国は「チームで全員を鼓舞している」と感じている。かつての日本男子は、皆川、湯浅、W杯で2位に3度入った佐々木明が切磋琢磨(せっさたくま)し、高いレベルで世界に立ち向かった。4年後に向け、小山や安藤に続く若手の成長が待たれる。(時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕アルペンスキー男子回転、1回目途中で棄権した小山陽平=16日、延慶
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