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2022年、J1戦力分析(5)


 ◇的確補強、カギは得点力  【浦和】チーム再建を図る3年計画の最終年。阿部が引退し、槙野らベテランを戦力外とする入れ替えを進め、2019年から残る選手はGK西川、岩波、柴戸らわずかしかいない。「結実の年」と位置付け、目標に掲げるのは16季ぶりのリーグ優勝だ。  ロドリゲス体制2年目は主力がほぼ残り、的確に戦力を補強。監督の徳島時代のまな弟子といえる岩尾は、細かい戦術を浸透させるには適任のボランチ。汰木の抜けた左サイドにはドリブラーの松尾を獲得し、DF馬渡は両サイドをこなす。  FW登録は2人だが、MF登録の江坂も明本も適性十分。上位進出のカギとなるのは、昨季45点だった得点力の向上だ。  ◇興梠で課題解消へ  【札幌】昨季は途中でエースのアンデルソンロペスが退団。決定力不足が響き、10位に終わった。J1現役最多得点の興梠の加入で、課題を解消できるかがカギを握る。  興梠は浦和時代に「攻撃的サッカー」を貫くペトロビッチ監督の下でプレー。与えられた仕事は理解しており、「決め切る選手が欲しいから移籍の話をいただいた」と意気込む。  ただ、攻撃の推進力を生んだチャナティップの移籍は大きな痛手。小柏や新加入したガブリエルシャビエルが穴を埋められるか。起点となる福森、宮沢の両ベテランは健在だが、選手層の薄さも懸念材料で、控え選手の台頭が求められる。  ◇戦力底上げなるか  【C大阪】昨季は12位に沈んだ。DF瀬古がスイスへ、MF坂元はベルギーと、日本代表クラスの主力が海外に移籍。浮上には、現有戦力の底上げがカギになる。  エースナンバー8を背負う乾と清武の両MFがチームの要。実績十分な2人には得点、アシストで期待できる。両看板が年間を通じてピッチに立ち、加藤や復帰のブルーノメンデスらでFW陣を固定できれば、多彩な攻撃パターンが見込める。  守備の再構築は大きな課題。瀬古が抜けた最終ラインは20歳の西尾に軸の期待がかかる。左右のサイドバックには山中、毎熊を補強。2年目の小菊監督の手腕も問われる。(了) 【時事通信社】
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