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日本ジャンプ陣、新たな時代=「ふわふわに見えて芯がある」〔五輪・スキージャンプ〕


 ノルディックスキー・ジャンプ男子の日本チームがそろって結果を出すと「日の丸飛行隊」と呼ばれてきた。今の選手たちは、その名が持つイメージとは少し違う。  1972年札幌五輪の70メートル級で表彰台を独占した笠谷幸生らに付けられたニックネーム。再びチームとして世界にインパクトを与えたのが98年長野五輪だ。原田雅彦、船木和喜ら実力者がそろい、団体金を含む4個のメダルを獲得した。  長野の団体メンバーで、現在は雪印メグミルク監督の岡部孝信さんが言う。「僕たちのときは笑っていることなんかなかった。今は確実に雰囲気がいい」。小林陵侑選手(土屋ホーム)を筆頭に、互いにライバル心を持ちながらも和やかという印象だそうだ。  五輪や世界選手権で主力が好成績を出す一方で、海外遠征メンバーに若手を積極的に入れながら前進してきた日本ジャンプ陣。絶対的エースに成長した小林陵選手も最初は粘り強く起用してもらって経験を積めた。今回は日本を引っ張り続けてきた49歳の葛西紀明選手(土屋ホーム)が代表に入れず、36歳の伊東大貴選手(雪印メグミルク)は代表入りしたものの出番がなかったが、核となる選手が入れ替わっても強豪に立ち向かえるチームだった。  伊東選手は頼もしい後輩たちを「にやにや、ふわふわしているように見えて、実はしっかり芯がある。競技への向き合い方が真剣」とみる。今はトップ選手の映像を動画サイトなどで簡単に見られ、海外から自分の映像を国内のコーチに送って指導を仰ぐこともできる。「時代も変わっているから選手の雰囲気も違うんだな」との思いだ。  平昌五輪後に代表ヘッドコーチとなった宮平秀治コーチが五輪の団体メダル獲得のため目指したのは「ワールドカップ(W杯)の総合ランキング20位まで、できれば15位までに3人以上いるチーム」。今季中盤まで終えて小林陵選手が2位、佐藤幸椰選手が14位、小林潤志郎選手(以上雪印メグミルク)が30位、中村直幹選手(フライングラボラトリー)が25位。やはり表彰台には一人ひとりの力がもう少し必要だった。  今大会で日本選手団総監督を務める原田さんは「長野、長野と言われるのはうれしいんだけど、それを超える歴史を早くつくってもらいたかった。今、世界を日本が引っ張ろうとしている」と言う。今回は5位に甘んじたが、チームが成熟していくのはこれからだ。(時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕ジャンプ男子団体で2回目の飛躍を終え、小林潤(左端)らに迎えられる小林陵(右から2人目)=14日、張家口
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