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【2024東進分析】新課程先取りの探究型問題に注目!英語リーディング第4問では探究活動のプロセスを追体験


共通テスト予想平均点(総合型900点満点)は理系+15点、文系+6点

2024年1月20日
株式会社ナガセ
東進ハイスクール・東進衛星予備校

東進ハイスクール・東進衛星予備校(以下、東進)を運営する株式会社ナガセ(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長 永瀬昭幸)は、1月13日(土)、14日(日)に実施された「令和6年度大学入学共通テスト」の結果を分析しています。その中から今回は、「英語リーディング」などに見られた探究型の出題と、5教科7科目型の平均点予想をお知らせいたします。

 
1.新課程を見据えた出題の「英語リーディング」第4問に注目!

今年度の共通テスト「英語リーディング」第4問では、2022年11月に大学入試センターから発表された、新課程共通テスト「試作問題」の特徴を強く反映した問題が出題されました。問題解決のために ①課題の設定、②情報の収集、③整理・分析、④まとめ・表現 を行うという探究活動の各プロセスを、問題上で追体験させるような問題です。こういった設定の出題は、新課程の先取りと言えます。

 
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202401205534-O5-wrt2y5bG



具体的には、教室デザインについての記事と英語クラブの部員のアンケート結果を読み、クラブの部屋の改善案をまとめたプリントを完成させるといった内容でした。記事の内容の読み取り、意見の読み取り、プリントの誤りの修正などが求められました。英文の総語数は約640語程度です。

ディスカッション準備のため、関連記事やアンケート結果を分析し、事前配布資料を作成していくというプロセスは、正に学校での探究学習そのものです。これは、「学校の教育現場で探究活動、特に発表や議論など言語活動に力を入れてほしい」というメッセージと考えられます。

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第4問以外の「英語リーディング」全体も、昨年度と同様に探究活動型の読解問題を中心に構成されており、以下の特徴が見られました。

[1] 多種多様な英文
 現実の高校生や大学生に見られる具体的状況設定を踏まえた、多種多様な素材を扱った英文が出題されました。英文の状況・目的・主旨などを読解開始直後速やかに把握する力が求められています。(例:第1問A「チラシ」、第1問B「案内書」、第3問A「ブログ」、第3問B「新聞記事」、第6問B「ウェブサイト」)

[2] 正確な情報処理が求められる設問
 英文を冒頭から順に読み通すのではなく、問われている情報が何なのかを把握し、それらを英文中で正確に見つけ出し、事実と意見を区別したり、それらの情報を比較・照合したりする設問が数多く出題されました。(例:第1問B「時間情報の整理」、第2問A「意見・事実の区別」)

[3] 新課程共通テスト「試作問題」を先取りした要素
  来年度から始まる新課程共通テストの「試作問題」の要素である「生徒自身が問題を設定し、情報を収集・分析し、意見をまとめ・表現する」という状況設定の大問が出題されました(例:第4問)。

 
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202401205534-O6-DgBOQ4FM

 
また、他の教科・科目でも探究型の出題が多く見られます。例えば「国語」。第1問(論理的文章)では、冒頭で提示される中心的な素材文の数が昨年の2つから1つに減少した点が目立ちますが、問6で探究型問題が出題された点にも注目です。生徒が考えたレポートを推敲する場面設定の問題で、説得力を持って自分の意見を発信する際の観点を問う内容でした。また、同じく国語の第4問(漢文)では、漢詩1つと漢詩に関連する4つの短文が出題されており、漢詩とそれぞれの文章がどのような関係を持っているかを構造的に分析することを求める問題でした。

「日本史B」では、昨年同様に、高校生による探究を想定した問題が6大問中5大問で出題されています(会話文の形式が3問、発表・発表準備の形式が2問)。今年は、近世・近現代では対外関係史からの出題が目立った点、第5問の「日本史探究部」という設定の点から、全体的に来年度からの新課程「歴史総合+日本史探究」が意識されていたと考えられます。

 

2.東進 共通テスト予想平均点(5教科7科目900点満点)理系+15点、文系+6点

現在、大学入試センターから平均点(科目別)の中間集計その2が公表されています。東進では、全国の東進生の自己採点結果および問題の難易度分析により、総合型の予想平均点を速報として公表しています。 https://www.toshin.com/kyotsutest/ave_list_toshin.html 

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202401205534-O7-GH0FH3dK

総合型5教科7科目(900点満点)の予想平均点は、理系564点[前年比+15点]、文系539点[前年比+6点]。「国語」の平均点が大きく上がり(大学入試センター中間集計その2では+10.76点)、前年度と比較して大きく平均点を下げる科目が少なかったことから、理系・文系ともに平均点は上がるものと思われます。同一教科の科目間で平均点の差が20点以上となった場合に実施される「得点調整」は、今年度は実施されません。

現在、「東進 大学入学テスト合否判定システム」(https://www.toshin.com/hantei_sys 登録・利用ともに無料)上で、合格可能性判定を行っています。受験生の皆さんは、最新の合格可能性判定を元に、出願校の最終決定を行ってください。国公立大学はもちろん、私大一般入試の判定も行っているのは東進だけ! 共通テストがうまくいった受験生もそうではない受験生も、最後までベストを尽くして頑張りましょう。

 
【株式会社ナガセについて】
1976年創立。日本最大の民間教育ネットワークを展開するナガセは「独立自尊の社会・世界に貢献する人財」の育成に取り組んでいます。有名講師陣と最先端の志望校対策で東大現役合格実績日本一の「東進ハイスクール」「東進衛星予備校」、シェア NO.1の『予習シリーズ』と最新のAI学習で中学受験界をリードする「四谷大塚」、早期先取り学習で難関大合格を実現する「東進ハイスクール中学部」「東進中学NET」、私大総合型・学校推薦型選抜(AO・推薦入試)合格日本一の「早稲田塾」、幼児から英語で学ぶ力を育む「東進こども英語塾」、メガバンク、大手メーカー等の多くの企業研修を担う「東進ビジネススクール」、優れた AI 人財の育成を目指す「東進デジタルユニバーシティ」、いつでもどこでもすべての小学生・中学生が最新にして最高の教育を受けられる「東進オンライン学校」など、幼・小・中・高・大・社会人一貫教育体系を構築しています。2022年9月には、幼児~中学生対象の世界標準のプログラミング学習「東進CODE MONKEY」を新たに開講しました。
また、東京五輪個人メドレー2冠の大橋悠依選手をはじめ、のべ47名のオリンピアンを輩出する「イトマンスイミングスクール」は、これからも金メダル獲得と日本競泳界のさらなるレベルアップを目指します。
学力だけではなく心知体のバランスのとれた「独立自尊の社会・世界に貢献する人財を育成する」ためにナガセの教育ネットワークは、これからも進化を続けます。

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