
3月3日は、桃の節句として知られる"ひなまつり"です。
この歴史ある行事に合わせ、人気の絵本作家・えがしらみちこさんが新たに手がけた絵本『だあれ?だあれ?のひなまつり』が1月23日に刊行されました。発売直後から好評を博し、数日で重版が決定するという、行事までの期間が短い絵本としては異例のケースとなっています。
えがしらみちこさんはこれまでにも『あめふりさんぽ』などの「おさんぽ」シリーズ(講談社)や、『たなばたのねがいごと』(世界文化社)など、季節や行事に関連する絵本を多数手がけてきました。
今回のひなまつり絵本の創作にあたっては、「娘のおひなさまを飾っているとき、お人形の名前や役割を楽しく覚えられる絵本があればいいな、と思ったことがきっかけです。ひな祭りは女の子だけのお祝いと思われがちですが、男の子も一緒に楽しめる内容にすることを目指しました」と語っています。
この絵本では、男雛(おびな)に扮した主人公が、女雛(めびな)や三人官女、五人囃子たちと宴を楽しむ様子が描かれています。ちょっと難しい名前を持った人形たちのお役目を簡単に紹介するシンプルな内容で、子どもが初めてこの行事に触れる際に、そばに置いておきたい一冊です。
また、静岡県三島市の絵本専門店「えほんやさん」では、この絵本の原画を3月5日(水)まで展示中です。えがしらみちこさんのやわらかでみずみずしい水彩画のタッチを堪能できる貴重な機会となっています。お近くの方はぜひ足を運んでみてください。
【書誌情報】
■書名:『だあれ?だあれ?のひなまつり』
■作:えがしらみちこ
■定価:本体1,400円(税別)
■発行:株式会社 講談社