先週は、FOMCでの大幅な利下げによって、米国のみならず、欧州でも史上最高値更新となり、日本でも買いが膨らみました。
FOMCで通常の倍となる0.50%の利下げを決めたことによって、米国が世界の景気を支えるのではないかという期待と、ソフトランディング期待から幅広い銘柄に買いが入りました。
日本も日銀政策決定会合で現状維持となり、
不安材料が減った
総裁選
解散総選挙への期待
から買いが先行する展開となっていきそうです。
チャート分析
チャートを細かく見ていきましょう。
日足の移動平均線
5日線は、上向きで推移し、株価も5日線の上で週末入りとなっています。
25日線は、上向きで推移し、200日線に接近してきました。
75日線は、下向きで推移し、株価は75日線の下まで接近してきています。
並び順は、75日25日5日で、安定下降となっていますが、徐々に3本の移動平均線が接近してきています。
機関投資家や海外の投資家が意識している200日線は、上向きで推移し、3万7621円処を推移しています。
9月5日に株価が200日線を割っていましたが、金曜日の9月20日に200日線を越えて週末入りしています。
トレンドライン
小さなWボトムのネックライン超えとなった9月19日20日ですが、いよいよ9月3日4日の窓埋めが意識される位置となっています。
7月11日高値から9月2日3日高値を結んだ斜めのラインが9月20日に触れてきて、越えられなかったことにより、今週ここを勢いよく越えられるかに注目です。
下には、9月18日19日の窓、19日20日の窓があり、ここの窓埋めがいつになるのかと、連休明けに
窓を開けて上に寄り付いた場合
窓を開けて下に寄り付いた場合
で、その先の相場ががらりと変わってくるので、連休明けの寄り付きがどの位置なのかにも注目していきましょう。
一目均衡表
雲の中から上に出て強さを見せて週末入りしています。
遅行線も株価の上を推移し、上には障害のない青天井状態です。
週明けすぐに下へ潜る動きとなると、日々線が上値抵抗となるため、この部分が注意点です。
基準線と転換線の位置が早急に入れ替わり、好転へと向かっていけるのか注目です。10月22日以降、雲のねじれが多くあります。
ボリンジャーバンド
バンドがきれいに上向きに推移しています。
-1σから+1σへと向かい、ここからBOX相場となっていくのでしょうか。
横ばいの意識をしていきましょう。
スローストキャスト
売られすぎゾーンから上へ向かって上昇しています。
売られすぎゾーンまで上昇を継続していけるのか
中間地点で失速してしまうのか
気を付けて見ていきましょう。
MACD
9月19日に0ラインの下でMACDとシグナルがクロスし、ヒストグラムも強気の好転を示しています。
0ラインのあたりでは、株価が横ばいの動きを見せるのがセオリーですが、週明けはどんな動きとなるでしょうか。
次回、新月は10月3日、満月は10月17日(スーパームーン)です。
前回の満月が9月18日でしたので、相場の転換として月の満ち欠けも意識していきましょう。
総合判断
パラボリックは9月19日から好転しています。相場のトレンドを示すADXは下向きとなり、9月3日からの下降トレンドが終わり、現在はトレンドがないことを表しています。
今後、もし解散総選挙となった場合には、過去からのアノマリーとして、解散から投票日までの日経平均株価は、1969年以降18連勝となっていて、「解散=株高」と言われています。
そのような期待も含め、投資家からは4万円を目指すと考えられている日経平均株価ですが、期待で上昇した後の材料出尽くし状態には気を付けたいところです。
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