楽天証券で、投資信託残高でポイントがたまるプログラムが復活。
残高が多いほどポイントがもらえるため「ほったらかし」投資ができる制度は、キャンペーンもあり魅力です。
はたしていくら以上ならポイントがたまるのでしょうか。
また、他証券会社と比較してどのくらいポイントがたまっていくのでしょうか。
中身を検証してみました。
株投資で10万円をいかに増やせるか? 実際にやってみました~第3回~
1. 楽天証券 投信残高でポイントが貯まるプログラムが復活
≪画像元:楽天証券≫
楽天証券で、投資信託の残高に応じてポイントがもらえる制度が復活しています。
対象ファンドは2つあります。
・ 楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド(信託報酬率:0.05775%)
・ 楽天・S&P500インデックス・ファンド(信託報酬率:0.09372%)
すべてが対象ではないため注意したいところですが、残高に応じてポイントがもらえます。
ポイント還元率は?
≪画像元:楽天証券≫
ポイント還元率は、「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」は0.0175%、「楽天・S&P500インデックス・ファンド」は0.0341%で、平均保有金額に対して、年率還元率で翌々月末にポイントがもらえます。
実際にもらえるポイント数を計算
実際に「楽天・S&P500インデックス・ファンド」年率0.0341%で、ほったらかしでポイ活ができるのか考えてみました。
11月1日~30日の30日間、10万円分を保有しているなら
10万円×年率0.0341%÷365日×30日=2.8…
金額変動なしのシミュレーションではありますが、これだと初月は2ポイントもらえます。
ただし、1ポイントに満たない場合は切り捨てなので、最低でも4万円程度の残高がないと(4万円×年率0.0341%÷365日×30日=1.1…として計算)、ポイントはもらえません。
投資信託の残高に応じてポイントがもらえる注目理由
投資信託残高でポイントがたまるプログラムに注目する理由は、買付時にポイ活や新NISA、キャンペーンも併せて利用できそうだからです。
注目理由1:積立設定のポイ活と組み合わせできる
≪画像元:楽天証券≫
楽天証券では、投資信託積立時に、楽天キャッシュや楽天カード積立でポイント還元制度があります。
・ 楽天キャッシュ決済で … 積立額の0.5%をポイント進呈
・ 楽天カードクレジットカード決済で … 積立額の0.5%~1%をポイント進呈※カードの種類に応じて還元率が変わる
筆者は、現在、リクルートカードで楽天Edyにチャージ(1.2%還元)し、そこから楽天キャッシュにして投資信託買付をしてポイ活をしています。
リクルートカードは「VISA」と「Master Card」のどちらか、月額3万円までと制限はあるものの、楽天カード(通常カードからは0.5%還元)よりも還元率が高く、一度設定したらあとは放置で買付が行われます。
注目理由2:現行NISA・新NISA枠でも買える
対象の2つの投資信託は、現在のNISA(つみたてNISA、一般NISA)、新NISA(つみたて投資枠、成長投資枠)すべて対象になります。
現行NISAや新NISAでの枠で買えるため、積立しながら額を増やし、額に応じてポイントが増えるファンドはポイ活できそうで、注目です。
注目理由3:楽天オールカントリー・楽天S&P500新規設定記念キャンペーンがある
≪画像元:楽天証券≫
現在、対象の投資信託「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」と「楽天・S&P500インデックス・ファンド」を2月29日までに合計5,000円以上買付約定した人を対象に、現金300万円山分けキャンペーンを行っています。
エントリーし買付でポイント(1人あたり上限1,000円相当)がもらえます。
対象期間中に合計買付金額を超える額の解約をした場合は対象外など条件もありますが、積立設定、スポット買付いずれも対象で、買付を検討しているなら背中を押してくれるようなキャンペーンです。
エントリー期間:2023年10月27日~2024年1月31日
買付期間:2023年10月27日~2024年2月29日
投資信託残高でポイントがたまる制度のデメリット
デメリットとしては、「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」と「楽天・S&P500インデックス・ファンド」のパフォーマンスがわからないことです。
≪執筆者撮影≫
データがないため、基準価格の推移、ファンドスコアや純資産がわからないことが不安になります。
ただし、投資信託は100円から買付できるため、様子を見ながら100円ごとスポット購入していくこともできます。
≪執筆者撮影≫
買付ランキング1位のeMAXIS Slim米国株式(S&P500)を見ると、1年前と比較して、基準価格+分配金は、途中、買付金額よりも下回る局面もあったものの+12.91%でした。
アメリカ株式、S&P500指数に連動するファンドとして参考になるかと思います。
他証券会社の「投資信託残高」に応じたポイント還元制度を深掘り
気になるのは、他証券会社(SBI証券やauカブコム証券)でも「投資信託残高」に応じてポイント還元制度があることで、楽天証券と比較してどのくらいポイントがたまるのかいうことです。
SBI証券、auカブコム証券では、楽天証券の指定銘柄2つがなかったため、楽天証券で買付ランキング1位のeMAXIS Slim米国株式(S&P500)と比較してみました。
SBI証券
≪画像元:SBI証券≫
SBI証券では、eMAXISSlim米国株式(S&P500)の年率0.0326%。
11月1日~30日の30日間保有すると
10万円なら … 10万円×年率0.0326%÷365日×30日=2.6…
楽天証券同様、ポイント数は2ポイントたまります。
SBI証券では、設定によってTポイント、Vポイント、Pontaポイント、dポイント、JALマイルの5つがたまるため、楽天ポイント以外をためている人にとって、SBI証券は魅力にも感じます。
auカブコム証券
≪画像元:auカブコム証券≫
auカブコム証券では、eMAXISSlim米国株式(S&P500)の年率は指定銘柄になり、0.005%。
11月1日~30日の30日間保有すると
10万円なら … 10万円×年率0.005%÷365日×30日=0.41…
実は、10万円では1ポイント未満になってしまうため、auカブコム証券では月間ポイントがたまりません。
投信残高が25万円以上になれば1ポイント(Pontaポイント)たまります。
投資信託の残高の「ほったらかし投資」だけでいうと、auカブコム証券のeMAXISSlim米国株式(S&P500)ではあまりポイントが稼げないとわかります。
投資信託の残高次第で楽天ポイントがたまる!
楽天証券で復活した投資信託残高に応じてポイントがたまる制度は朗報で、10万円あれば「楽天・S&P500インデックス・ファンド」30日間で2ポイント。
毎月積立すると保有残高に応じてポイントが増えるため「ほったらかし投資」もできます。
一気に投資するのに躊躇しても、楽天オールカントリー・楽天S&P500新規設定記念キャンペーンもあるため、まずは5,000円でキャンペーンに参加してみることもでき、現行NISAはもちろん、新NISAに向けて投資信託でステップアップしつつポイ活を絡めていける気がします。(執筆者:FP3級、節約生活スペシャリスト 谷口 久美子)
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