私が金融会社で働いていたとき、詐欺や詐欺まがいのことをして警察沙汰になった顧客を何人も見てきました。
この記事では、警察沙汰になったリアル詐欺師たちの立ち居振る舞いを紹介します。
ぜひ参考にして騙されないよう気をつけてください。
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人は見た目に騙される
「人は、見た目ではない」という言葉もありますが、多くの人が他人を見た目で判断してしまっているようです。
詐欺師たちはそれをよく知っていて、清潔感のある服装に言葉尻がやわらかい人が少なくありません。
「詐欺師かどうか」は、見た目ではわからないということです。
見た目で判断し、その人が発言した言葉や肩書、誰でもすぐに作成できる名刺などのツールを信じてしまうと騙されてしまう可能性も高いので、相手のことをよく調べましょう。
異業種交流会やパーティーも要注意
詐欺師のなかには、自分にまったく関係のない異業種交流会や招かれてもいないパーティーにも平気で顔を出すこともあります。
人が多く集まる場所では、主催者や参加者が違和感を覚えたとしても「誰かの知り合いかも?」と、声をかけたり排除したりしにくいからです。
対策
異業種交流会やパーティーでもらった名刺は、信用してはいけません。
インターネットなどで会社名や会社の所在地、代表取締役の名前や事業内容など調べてみることをおすすめします。
よすぎるタイミングや奇跡的な出会いに注意
バッチリなタイミングや奇跡的な巡りあわせには、思わずドキッとして将来を期待してしまうもの。
失業して仕事を探していたけれどなかなか見つからないという状況で、「稼げる仕事があるんだけど」と声をかけられたら、誰でも少しは期待してしまうでしょう。
詐欺師が狙っているのは、そういう「いまの立ち位置から抜け出したい、成長したいと思う人の期待」や「ラクになりたい」という気持ちです。
息子や娘が疎遠な高齢者にやさしくして寂しさを埋めつつ契約を締結して高額商品を買わせたり、財産をすべて搾り取ったりする「寂しさ」に漬け込むのも詐欺師の常套手段。
対策
自分が平常心ではないときの儲け話や投資話、契約などには、いつも以上に慎重になってください。
返報性の原理に気をつける
人には「何かをしてもらったら、何かお返しをしたくなる」という心理、「返報性の原理」があります。
手紙や年賀状をもらったら「返事を書かなくては!」と思う気持ちのことです。
「返報性の原理」を利用する詐欺師も多く、食事をおごったりプレゼントを渡したり、ときには親切な振る舞いをして相手の「お返ししたくなる」気持ちを利用するケースもあります。
いつも親切で食事をおごってくれたりプレゼントをしてくれたりする人が困っていると、つい力になりたいと思います。
対策
とくに何もないのに、食事をおごってもらったりプレゼントをもらったりするシーンに遭遇したときは、「これは返報性の原理かもしれない」と普段から注意しておきましょう。
冷静に判断できる目を養う
詐欺師は、人の弱みや悩み、寂しさや期待、「ラクしたい」「稼ぎたい」という気持ちを利用して騙そうと近寄ってきます。
なかなか冷静に判断することは難しいですが、普段から平常心を保つよう意識するなど、感情に左右されにくい状態を保つ練習をし、自分の財産を守ってください。(執筆者:山内 良子)
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