商品券の中には、名前は知っているがいまいちよく分からない、そんなものもあるでしょう。
以前は、ビール券を紹介しました。
今回は、「おこめ券」を紹介します。
「お米だけしか買えないんでしょ」と思っている方、この記事を読めばお手持ちのおこめ券の可能性にびっくりするでしょう。
「おこめ券」とは?
正式名称を「全国共通おこめ券」というおこめ券は、全国米穀販売事業共済協同組合(全米販)などが発行している商品券です。
他にも、全農発行(おこめギフト券)などがあり、過去には全米商連発行の「全国共通お米ギフト券」も発行されていました。
購入価格は1枚500円(非課税)となっていて、全米販のサイトから直接購入することもできますし、近所のお米屋さんや百貨店でも買えます。
自分のために購入するというよりも、お中元や入学祝、イベントの景品や謝礼として購入する方が多いようですね。
おこめ券1枚は440円
≪画像元:全国米穀販売事業共済協同組合≫
おこめ券は、基本的にお米(精米・玄米・もち米)に対して使える券です。
券面中央部分には「1kg」とあり、1キロのお米と交換可能と思われていますが、厳密にはそうではありません。
券面右下に「440」という数字があり、実はおこめ券は1枚440円分のお米と交換できます。
購入価格と60円の差がありますが、この差額は流通経費だそうです。
有効期限がないのがおこめ券の大きな特徴で、現在は発行されていない「全国共通お米ギフト券」も有効期限がありません。
おこめ券の使い方
使う際は、おこめ券とお米を持って行って交換するだけですが、基本的にお釣りは出ません。
不足額が生じた場合は、現金などで不足分を支払いましょう。
おこめ券が使える意外なお店を紹介
おこめ券の利用に関しては、お店の裁量が非常に大きいです。
使える商品については、
・ お米のみ購入可
・ お米が含まれていれば他の商品も購入可
・ お米が含まれていなくても他の商品を購入可
となっており、お釣りも出るお店があります。
ここでは、おこめ券が使えるちょっと意外なお店を紹介しましょう。
東横イン:宿泊料金に使える
≪画像元:東横イン≫
日本全国の東横インでは、おこめ券を宿泊料金の支払いに利用できます。
額面通りの金額ですので、1枚440円です。
ただし、東横イン公式サイト以外のサイトから予約した場合は、おこめ券を利用できません。
また、破損したもの・折れ曲がったおこめ券も利用不可、お釣りは出ません。
沖縄のほっともっと:お弁当に使える
≪画像元:株式会社プレナス≫
なぜか、沖縄県のほっともっとでは、お弁当の支払いに使えます。
沖縄のほっともっとには、麩チャンプルーやもずく天ぷらなどが入った「麩デラックス弁当」など、沖縄限定のメニューもあります。
もちろん、おかずのみであってもおこめ券を使えますよ。
ほっともっと以外にも、沖縄ではおこめ券を利用できるお店が多いです。
これには、長らくオリオンビールの天下だった沖縄県では、キリンやアサヒなどのビール券を使いにくかった、という事情もあるようです。
ドン・キホーテ:お米が含まれていれば他の商品も購入可
≪画像元:PPIH≫
総合ディスカウントストア「ドン・キホーテ」では、お米販売店舗でおこめ券を使えます。
その際、お米が含まれていれば他の商品も合わせて、おこめ券で支払い可能です。
ファミリーマート:元お米屋さんのみ利用可能かも
≪画像元:ファミリーマート≫
大手コンビニでおこめ券を使えるのは、ファミマとセイコーマートしかありません。
しかも、元お米屋さんのコンビニのみ利用可能というケースが多く、公式サイトには「お米のみの購入」と書いてあります。
ただし、実際にはお米以外の商品に対しても、おこめ券が使えるケースもあるようです。
カインズ:ベイシア併設店舗のみ
≪画像元:カインズ≫
大手ホームセンター「カインズ」でも、おこめ券が使えます。
ただし、一部店舗(ベイシア併設店舗)のみ利用できるようです。
ビール券をカインズで使ったとき、ビールが入っていれば他の商品も購入可能だったので、おこめ券も同様の運用かもしれません。
ポイントを使っておこめ券をお得に購入する
≪画像元:ヤフージャパン株式会社≫
使える金額より購入金額の方が60円高いおこめ券、安く買えればそれに越したことはありません。
ただし、オークションサイトなどを見ても、440円以下で購入可能なおこめ券は皆無です。
ポイント払いに対応しているオークションサイトなら、ポイントを使って実際の支払いを安く抑えられます。
例えば、ヤフオクならTポイントが使えます。
期間限定Tポイントも使えますので、ポイント消費にはもってこいです。
ただし、3月いっぱいでヤフオクではTポイントの利用ができなくなりますので、早めに利用しましょう。
詳細はお店の人に確認を
今回は、知られざるおこめ券の世界を紹介しました。
沖縄では、特に使い道が多そうです。
ただし、基準はお店によって大きく異なるので、使う前にお店の人に問い合わせるといいでしょう。(執筆者:キャッシュレス研究家 角野 達仁)
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