ヤフー、ソフトバンクがTポイント陣営から、ほぼ全面的に離脱することになりました。
Xデーがいずれ来ることは予想されていました。
それでも実際こうなってみると、Tポイントの存在価値すら疑わしく思えてきます。
利用者サイドから見た、Tポイントのこれからを考えます。
「PayPayカード」が誕生! ヤフーカードとの違い、お得なキャンペーンを徹底解説
ヤフー、ソフトバンクがTポイントを離脱
2021年12月1日から、「ヤフーカード」が「PayPayカード」に替わりました。
発行会社がすでにこの社名に替わっていて、切り替えは想定どおりです。
PayPayカードは利用で「PayPayボーナス」が貯まるので、すでにTポイントとほぼ無縁の存在です。
それからソフトバンク携帯電話です。
携帯料金に付与されていたTポイントが、2022年4月1日より「ソフトバンクポイント」という新しいプログラムに替わります。
ソフトバンクポイントも、PayPayボーナスに移行できます。
PayPayヘビーユーザーにはうれしい変更ですが、Tポイントユーザーの立場からすると、ポイント流入経路をふさがれる格好となります。
マルチポイント店舗ではTポイントは不要?
Tポイントの規律もだいぶゆるみ、加盟店の中には、他の共通ポイントを選んで付けられるものも増えています。
次のチェーン店(一部抜粋)です。
カッコ内は選んで貯められる他のポイントです。
・ ファミリーマート(楽天ポイント、dポイント)
・ すかいらーくグループ(楽天ポイント、dポイント)
・ 吉野家(楽天ポイント)
・ エディオン(楽天ポイント、dポイント)
・ 洋服の青山(dポイント)
習慣でTポイントを出していた人は、切り替える機会が来たのかもしれません。
投資でもTポイントは絶対ではない
Tポイントを投資に使えます。
これはまだまだ価値があります。
一例です。
・ SBIネオモバイル証券
・ bitFlyer(暗号資産)
ただ、共通ポイントでの投資自体がすっかり定番になってしまいました。
楽天ポイント、dポイント、Pontaなども投資に利用できる今、Tポイントに特別な地位があるわけではありません。
Tポイントをやめる必要はない
暗い情報から見ましたが、「Tポイントをやめる」と決意する必要まではないでしょう。
すでに、お財布の中がポイントカードでいっぱいという時代ではありません。
モバイルTカードも多くのお店で使えるようになってきました。
スマートフォンでの複数のポイント管理を苦にしない人なら、Tポイントも捨てなくていいわけです。
貯め続けている限りポイントも失効しないので、「第4のポイント」としてたまに貯める程度の使い方もあります。
Tポイント流入経路を作るには(クレジットカード)
Tポイントに交換できるポイントプログラムは、数多くあります。
ですがその多くは、他の共通ポイントへの交換も可能です。
メジャーなヤフーカードが抜けてると、もはやTポイント自体貯めるのが難しいもしれません。
ただ、ヤフーカード以外にもTポイントが「高還元率で」貯まるカードは存在します。
・ TカードPrime(ジャックス)
・ マジカルクラブTカードJCB(ニッセン)
年会費は、マジカルクラブは無料、それ以外は実質無料(年1度の利用で無料)です。
還元率は、いずれも1.0%、ただしマジカルクラブは月3万円未満の利用の場合0.5%です。
他にも知名度の高いファミマTカードなど多数あるものの、還元率1.0%のヤフーカードの置き換えになるのは、この3枚でしょう。
TカードPremiumとPrimeは、2021年12月現在、入会キャンペーン実施中です。
もらえるのはTポイント最大6,000pです。
Tポイントはなお、こんな店舗で便利
ライフスタイルによっては、Tポイントはまだまだ価値があります。
次のお店のヘビーユーザーにとっては、当分はなお欠かせないアイテムです。
・ マルエツ、東武ストア、マミーマート等のスーパー
・ ENEOS
・ アイシティ
上記はすべてモバイルTカードにも対応しています。
ウエルシアはイオングループだという点が気になるものの、今やTポイント陣営の筆頭かもしれません。
次のメリットがあります。
・ 毎月20日に、Tポイントを1.5倍の価値で充当できる「ウエル活」
・ 季節ごとに、購入ブランド限定で開催されるTポイント最大20%還元
また、ガソリンスタンドでは圧倒的なシェアを誇るENEOSがTポイント陣営にいます。
これについては当面優位が続くと思われます。
TポイントからPayPayボーナスへの交換ルート開通予定
詳細は未定ですが、今後TポイントからPayPayボーナスへの交換ができるようになる予定です。
ヤフーカードで貯めたTポイントも、PayPayで活用できるようになります。
大きな影響がありそうですが、PayPayユーザーにとってはTポイントが活用できるので助かります。
Tポイントのシュリンク傾向が気になりますが、まだなくなったわけではありません。
新たなカードを作るなど、新しい枠組みに対応していきましょう。(執筆者:沼島 まさし)
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