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25日の香港市場概況:ハンセン0.3%高で4日ぶり反落、舜宇4.1%上昇


25日の香港市場は小幅に値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比72.35ポイント(0.27%)高の26893.23ポイントと4日ぶり、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が11.59ポイント(0.11%)高の10579.92ポイントと3日ぶりにそれぞれ反発した。売買代金は1179億2600万香港ドルとなっている(24日は1241億3300万香港ドル)。

買い戻しの動きが広がる流れ。ハンセン指数は前日に構成銘柄がほぼ全面安となるなど下げが急ピッチだったこともあり、自律反発狙いの買いが入りやすかった。また、市場関係者の一部からは、「感染拡大を嫌気した売りは、24日までにある程度織り込んだ」との声も聞かれている。新型コロナウイルスの感染は、イタリアや中東、韓国など世界各地に広がり始めているが、中国国内の一部地域では感染ペースが鈍化する状況だ。

中国金融政策に対する期待感も強まっている。中国人民銀行(中央銀行)は24日、実体経済の支援強化のため、金融政策の柔軟性維持に注力するとウェブサイトで声明した。ウイルス対策で新たな措置を検討するという。

ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が4.1%高、中国インターネットサービス最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が2.9%高、小型電子部品メーカーの瑞声科技HD(AACテクノロジーズ:2018/HK)が2.2%高と上げが目立った。

セクター別では、スマートフォン(スマホ)や半導体関連が高い。上記した舜宇光学科技と瑞声科技のほか、小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が2.6%、丘タイ科技(Qテクノロジー:1478/HK)が1.8%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が7.2%、華虹半導体(1347/HK)が2.4%、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が1.5%ずつ上昇した。

マカオ・カジノ銘柄もしっかり。銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)と新濠国際発展(メルコ・インターナショナル:200/HK)がそろって1.3%高、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が0.8%高で引けた。域内でウイルス感染拡大の警戒感が薄らぐ。マカオ政府新型コロナウイルス感染対策センターは24日も、直近24時間内に新たな感染者が確認されていないと報告した。新規感染者がゼロとなるのは20日連続となっている。

半面、天然ガスや石油、石炭などエネルギー関連セクターはさえない。華潤燃気HD(華潤ガス:1193/HK)が2.8%安、港華燃気(1083/HK)が2.3%安、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が1.5%安、中国中煤能源(1898/HK)が2.3%安と値を下げた。

一方、本土市場は続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.60%安の3013.05ポイントで取引を終えた。金融株が下げを主導する。石油株、消費関連株、運輸株、インフラ関連株、公益株、メディア関連株なども売られた。半面、自動車株は高い。医薬品株、ハイテク株も買われた。

【亜州IR】




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