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18日の香港市場概況:ハンセン1.5%安で3日ぶり反落、アップル関連銘柄に売り


18日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比429.40ポイント(1.54%)安の27530.20ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が152.69ポイント(1.39%)安の10805.15ポイントとそろって3日ぶりに反落した。売買代金は1013億8600万香港ドルとなっている(17日は956億400万香港ドル)。

企業業績の下振れが改めて警戒される流れ。米アップルは17日、「新型コロナウイルスの感染拡大が業績に影響し、1~3月期の売上高は目標未達に終わる」との見通しを示した。中国と香港でも、業績の悪化を予想する企業が相次いでいる。中国各地の工場では操業再開が徐々に始まっているものの、本格回復まで一定期間を要するとの見方が優勢だ。また、ハンセン指数は前日、急落する連休直前の株価(1月24日終値:27949.64ポイント)を回復しただけに、戻り待ちの売り圧力も意識されている。

ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面安(50のうち48が下落)。なかでも、米アップル向けに部品供給する光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)と小型電子部品メーカーの瑞声科技HD(AACテクノロジーズ:2018/HK)がそれぞれ4.9%安、3.7%安と下げが目立った。

セクター別では、スマートフォン(スマホ)や半導体関連が安い。上記した舜宇光学科技と瑞声科技のほか、高偉電子(1415/HK)が4.2%、小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が3.5%、丘タイ科技(Qテクノロジー:1478/HK)が1.3%、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が10.1%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が6.0%、華虹半導体(1347/HK)が1.4%ずつ下落した。

中国不動産セクターも売られる。融創中国HD(1918/HK)が3.9%安、万科企業(2202/HK)が3.8%安、龍湖集団HD(960/HK)が2.8%安、碧桂園HD(2007/HK)が2.5%安、華潤置地(1109/HK)と中国海外発展(688/HK)がそろって2.1%安、中国恒大集団(3333/HK)が1.9%安で引けた。

半面、「在宅経済」銘柄の一角は物色される。オンラインゲーム・ソフト開発の金山軟件(キングソフト:3888/HK)が4.7%高、医療サービスアプリ「平安好医生」運営の平安健康医療科技(1833/HK)が1.8%高、オンライン健康相談サービスや医薬品Eコマースなどの阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス・インフォメーション・テクノロジー:241/HK)が1.4%高と値を上げた。阿里健康は連日で上場来高値を更新している。

一方、本土市場は3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.05%高の2984.97ポイントで取引を終えた。ITハイテク関連株が高い。テレワーク関連株、鉄道株、消費関連株、発電株、防衛関連株なども買われた。半面、金融株は安い。不動産株、資源・素材株、医薬品株、空運株なども売られた。

【亜州IR】




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