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12日の香港市場概況:ハンセン0.6%高と3日続伸、本土銀行株に買い


12日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比166.00ポイント(0.64%)高の26043.64ポイントと3日続伸し、本土企業株で構成されるH株指数も101.17ポイント(0.97%)高の10517.37ポイントと続伸した。売買代金は861億2400万香港ドルにやや拡大している(11日の売買代金は801億8600万香港ドル)。

本土資金の流入が追い風。上海・香港間の「相互乗り入れ」(両株式市場の相互取引開放)を通じた取引では、11日まで12営業日連続で香港株が買い越された。今週に入り買い越し金額は急増している。

ハンセン指数の構成銘柄では、本土系銀行株の上げが目立つ。中国工商銀行(1398/HK)が3.4%、中国建設銀行(939/HK)が2.6%、中国銀行(3988/HK)が2.5%ずつ上昇した。相互乗り入れスキームを利用した取引では、本土投資家の銀行株買い入れが鮮明化している。モルガン・スタンレー(MS)が最新リポートで、H株銀行セクターの目標株価を軒並み上方修正したこともプラス。MSのリポートでは、金利の上昇を通じ、強固な預金基盤を持つ銀行がより大きな恩恵を受けるとしている。

ガス供給各社も軒並み上昇。華潤燃気HD(華潤ガス:1193/HK)が5.5%高、中国燃気HD(中国ガス:384/HK)が4.6%高、新奥燃気HD(新奥ガス:2688/HK)が2.8%高、港華燃気(タウンガス・チャイナ:1083/HK)が1.3%高で引けた。大手ブローカーは各社に対する強気判断を相次ぎ示している。天然ガス事業の昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)も1.9%値上がりした。

本土市場は小幅ながら3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.17%安の3197.54ポイントで取引を終えた。保険株が下げを主導。IT関連株も下落が目立った。半面、資源株の一角や銀行株は買われている。

【亜州IR】



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