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23日の香港市場概況:ハンセン0.02%安と4日続落、マカオ・カジノ株さえない


23日の香港市場は小動き。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比4.48ポイント(0.02%)安の25670.05ポイントと4日続落する半面、本土企業株で構成されるH株指数は27.28ポイント(0.26%)高の10430.04ポイントと続伸した。売買代金は658億500万香港ドルに縮小している(22日の売買代金は780億5100万香港ドル)。

ハンセン指数の構成銘柄では、マカオ・カジノの金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)と銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)がそれぞれ2.3%安、1.7%安。中国政府系インベストメント会社の中国中信(CITICリミテッド:267/HK)が1.3%安と下げが目立った。カジノ株に関しては、中国本土の顧客などから代理ベットを請け負い、違法に利益を上げていたグループが相次いで摘発されていることもネガティブ。警察当局の監視強化でカジノ収入に悪影響が出ると不安視された。

一方、ガス供給関連株は高い。華潤燃気HD(華潤ガス:1193/HK)が10.3%、新奥能源HD(ENNエナジー:2688/HK)が6.2%、中国燃気HD(中国ガス:384/HK)が5.5%ずつ上昇した。ガス販売会社の投資収益率に上限を設ける新たなガイドラインに関し、当初の想定より許容上限が高水準だったことが買い安心感につながっている。

中国発電セクターの一角もしっかり。能国際電力(902/HK)が2.4%高、華潤電力HD(836/HK)が1.0%高、中国電力国際発展(2380/HK)が0.4%高とそろって続伸した。「電力料金に含まれる賦課金のうち、7月1日から一部が減免される」と報道されたことが引き続き買い材料視されている。

本土市場は反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.33%高の3157.87ポイントで取引を終えた。金融株が上昇し相場を支える展開。金融面の監督強化に対する警戒感が再燃し、指数は安く推移していたが、引け近くに買いの勢いが強まっている。不動産株や自動車株、資源・素材株なども堅調だ。

【亜州IR】



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