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ジェネパ Research Memo(1):2020年10月期は過去最高売上高・過去最高営業利益を達成


■要約

ジェネレーションパス<3195>は、ネット通販サイト「リコメン堂」を運営するマーケティング支援サービス企業である。小売業の業種に分類されているが、同社の基本的なビジネスモデルは、商材メーカーに寄り添って、独自のWebマーケティング手法(EC Platform Optimization:最適化分析システム。以下「EPO」)を活用して拡販支援サービスを行うものである。

事業セグメント(2020年10月期)としては、1)ECマーケティング事業(「リコメン堂」及び大手ECモールへの出店による商材の販売、並びにECサイト運営企業に対するEC関連サービス提供)、2)商品企画関連事業(EC市場へ出品する商材及びOEM商材の企画製造支援)、3)その他(システム受託開発、メディア事業など)の3事業領域である。

同社は、2020年12月15日に2020年10月期の連結決算業績を発表した。売上高12,597百万円(前期比30.3%増)、営業利益244百万円(同1,128.5%増)、経常利益220百万円(同616.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益112百万円(同873.3%増)であった。前期比で大幅増収増益となり、売上高・営業利益ともに過去最高を達成した。特に主力事業であるECマーケティング事業において、新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)によりEC需要及びテレワーク需要の増加、ECサポート事業での案件増加により過去最高売上高を達成した。また、年初計画比でも売上高・各利益指標とも目標達成した。増収要因としては、既存のECマーケティング事業でPV数、受注件数、パートナー企業数、取扱商品数などがいずれも堅調な伸びで事業拡大に貢献した。特に、3月以降はコロナ禍により外出自粛が叫ばれ、それに伴いEC需要・テレワーク需要が急増したことが寄与している。

同社の属するEC市場においては、更なる宅配料金の値上げ等の不安もあるなか、国内外ともに個人消費者の購買状況は引き続き上昇傾向にある。特に今回のコロナ禍に伴い、外出自粛による巣ごもり生活の拡大によりEC需要が急増している。コロナ禍の先行きは不透明ながらもEC需要拡大の流れは続くと見られ、業績は基本的に拡大基調である。

同社は2021年10月期の通期業績見通しについて、コロナ禍による影響は非常に不透明かつ不確実なものであるとし非開示としている。EC需要・巣ごもり需要の高まりはさらに見込まれるものの、その反動も想定されることから、現時点において合理的に算定することが困難であるためとのことである。

しかしながら、変動要因を含みつつも、EC事業の順調な拡大やM&A・事業提携による事業拡大の寄与などで、売上高・利益ともに2020年10月期以上を達成する可能性が高いものと弊社では見ている。

■Key Points
・2020年10月期は大幅増収増益、過去最高売上高・過去最高営業利益を達成
・2021年10月期予想は非開示。コロナ禍の影響が予測困難、EC需要大幅拡大の反動リスク想定
・EC事業は長期的に増収増益傾向、今後の成長に期待

(執筆:フィスコ客員アナリスト 山田秀樹)


<EY>
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