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今日の為替市場ポイント:米中貿易摩擦長期化を警戒してドル買い抑制も


7日のドル・円相場は、東京市場では110円85銭から110円59銭まで下落。欧米市場でドルは110円68銭まで買われた後に110円17銭まで反落し、110円25銭で取引を終えた。

本日8日のドル・円は主に110円台前半で推移か。米中貿易摩擦の長期化を警戒して、目先的にリスク選好的なドル買いは抑制される可能性がある。

中国商務省は7日、中国の劉鶴副首相は米国との通商協議のため今週9-10日の予定で訪米することを確認した。関係者によると米国の対中関税引き上げの回避を図ることが訪米の主な目的とみられている。ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表とムニューシン財務長官は、中国製品に対する関税引き上げの理由について、「中国側が協議の過程で合意事項を後退させたことによるもの」と説明している。

事情に詳しい関係者によると、中国側は当初、包括的な課題に対応した政策変更を反映させるため国内法を改正することを合意していたが、この合意をすみやかに履行できない可能性があることを米国側が問題視しているもようだ。市場関係者の間からは「合意事項は中国の内政問題に深く関係している可能性があり、合意事項の履行は容易ではない」との声が聞かれている。今週行なわれる米中協議で問題点が解決される見込みは小さいとの見方が多く、米中関係の悪化を警戒してリスク回避的な取引がただちに縮小する可能性は低いとみられる。




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