24日の米国市場ダイジェスト：ダウは216ドル高、仏大統領選の第1回投票結果を好感

■NY株式：ダウは216ドル高、仏大統領選の第1回投票結果を好感

NYダウ　　　　　　　ナスダック
終値：20763.89　　　終値：5983.82
前日比：+216.13　　　前日比：+73.30
始値：20723.59　　　始値：5979.96
高値：20792.20　　　高値：5989.92
安値：20723.59　　　安値：5970.25




24日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は216.13ドル高の20763.89、ナスダックは73.30ポイント高の5983.82で取引を終了した。仏大統領選の第1回投票で欧州連合(EU)との協調路線をとるマクロン氏が優勢となり、欧州株が全面高となった流れから、米国株にも買いが先行。26日に発表が予定される米国の税制改革案に対する期待もあり、終日堅調推移となった。ナスダック総合指数は最高値を更新した。セクター別では、銀行や各種金融が上昇する一方で不動産やメディアが下落した。

玩具メーカーのハズブロ（HAS）は決算内容が好感され、上昇。米国債利回りが上昇し、ゴールドマンサックス(GS)やJPモルガン(JPM)などの金融各社が堅調推移。通信大手スプリント(S)は、資産価値を高める方法としてTモバイル(TMUS)との合併だけでなく幅広い選択肢を検討していると報じられ、買われた。スーパーマーケットのホールフーズ（WFM）は同業アルバートソンズによる買収検討が報じられ、上昇した。

金属大手のアルコア(AA)はマーケット終了後に1-3月期決算を発表、売上高は予想を下振れたものの、一株利益は上振れた。時間外取引で上昇して推移している。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替：欧米株高もリスク選好の円売りは一巡

24日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円35銭から109円66銭へ下落し、109円76銭で引けた。この日発表された3月米シカゴ連銀全米活動指数と4月ダラス連動製造業活動指数は、市場予想を下回ったことが嫌気されたようだ。NY時間の朝方は欧米株高を意識したドル買いが観測されたが、経済指標の悪化を受けて、ドルは伸び悩んだ。

ユーロ・ドルは、1.0874ドルから1.0835ドルまで下落し、1.0868ドルで引けた。仏大統領選の第一回投票結果を好感したユーロ買いは一巡し、利食い売りが優勢となった。ユーロ・円は、119円81銭から一時118円92銭まで下落した。ポンド・ドルは、1.2811ドルから1.2773ドルまで下落した。ポジション調整的なポンド売りが広がった。ドル・スイスは、0.9931フランから0.9972フランへ上昇。ユーロ高・米ドル安が一服したことから、ドル買い・スイスフラン売りが優勢となった。


■NY原油：続落で49.23ドル、石油リグ稼働数の増加を嫌気

NY原油先物6月限は続落（NYMEX原油6月限終値：49.23 ↓0.39）。前日比-0.39ドルの49.23ドルで取引を終えた。供給超過の思惑は後退せず、上値は重いままだった。米国内の石油リグ稼働数の増加が嫌気された。欧米株高はプラス材料との見方があったが、市場反応は乏しかったようだ。市場関係者の間からは、「石油リグ稼働数が減少しない場合、生産増加見通しが強まり、相場を圧迫する」との声が聞かれている。チャートでは、100日移動平均線（51.74ドル水準）を大幅に下回る状態が続いている。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比（騰落率）

バンクオブアメリカ（BAC） 　23.63ドル　+0.92ドル（+4.05％）
モルガン・スタンレー（MS）　43.56ドル　+1.76ドル（+4.21％）
ゴールドマン・サックス（GS）223.22ドル　+6.36ドル（+2.93％）
インテル（INTC）　　　　　　36.75ドル　+0.43ドル（+1.18％）
アップル（AAPL）　　　　　　143.64ドル　+1.37ドル（+0.96％）
アルファベット（GOOG）　　　862.76ドル　+19.57ドル（+2.32％）
フェイスブック（FB）　　　　145.47ドル　+1.79ドル（+1.25％）
キャタピラー（CAT） 　　　　96.81ドル　+2.49ドル（+2.64％）
アルコア（AA）　　　　　　　33.31ドル　+1.61ドル（+5.08％）
ウォルマート（WMT） 　　　　74.78ドル　-0.16ドル（-0.21％）
スプリント（S） 　　　　　　8.71ドル　+0.21ドル（+2.47％）






＜SK＞