11時時点の日経平均は小幅続落、決算発表の旭硝子が上昇率上位にランクイン

11時00分現在の日経平均株価は18906.34円（前日比4.44円安）で推移している。7日の米国市場では、堅調な主要企業決算や12月貿易収支で赤字幅が縮小したことが好感され、NYダウは37ドル高となった。為替相場も一時1ドル＝112円台半ばまで円安方向に戻し、本日の日経平均はこうした流れから40円高でスタートした。ただ、引き続き週末の日米首脳会談を控えて上値は重く、為替相場が円高に振れたこともあって前場中ごろにかけてマイナスへと転じた。足元では前日終値を挟んだもみ合いとなっている。

個別では、本日決算発表を控えたソフトバンクＧ<9984>や、任天堂<7974>、ソニー<6758>などが軟調で、三菱ＵＦＪ<8306>、トヨタ自<7203>、みずほ<8411>、三井住友<8316>は小安い。Ｖテク<7717>が4％超下落しているほか、富士電機<6504>との株式持ち合いを縮小すると伝わった富士通<6702>は3％安で推移している。また、通期業績予想を下方修正した三井造<7003>や、クラレ<3405>、横河電<6841>などが東証1部下落率上位に顔を出している。一方、ファナック<6954>や富士重<7270>が堅調で、ＪＴ<2914>、ホンダ<7267>は小高い。通期決算や自社株買いの実施を発表した旭硝子<5201>が8％超、一部証券会社の目標株価引き上げが観測されたスクリーンＨＤ<7735>が5％超上昇している。また、大陽日酸<4091>やセーレン<3569>、旭硝子が東証1部上昇率上位となっている。

（株式アナリスト 小林大純）


＜HK＞