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先駆的がん可塑性アトラスが、がん療法への奏効性予測を支援


ウェルカム・サンガー研究所、パース・バイオサイエンシズ、ミュンヘン・ヘルムホルツのComputational Health Centerは、治療法に対するがんの可塑性を理解するための単一細胞アトラスの構築を目的とする共同研究を発表しました。この取り組みは、オルガノイド操作とAI技術を活用し、がん研究を進化させる大規模なデータセットを生成します。プロジェクトは、がんの進行に対する理解を深め、新薬開発におけるAI主導の実験デザインを支援することを目的としています。パース・バイオサイエンシズのギガラボで実施されるこの研究は、シングルセルRNAシーケンシングのデータ生成能力を最大限に活かし、仮想細胞モデリングの精度を向上させます。最終的に、仮想細胞モデルを構築し、がん治療の標的となる薬剤効果の予測を可能にすることを目指しています。

ケンブリッジ、イギリス&シアトル--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) --ウェルカム・サンガー研究所、パース・バイオサイエンシズ、ミュンヘン・ヘルムホルツのComputational Health Center(計算医学センター)は、治療法に対するがんの可塑性の理解と解明に焦点を当てた単一細胞アトラスの基盤構築を目的とする共同研究を発表しました。この共同研究は、数億個の細胞を網羅するがん可塑性アトラスを開発する野心的な将来の開発段階を促すものです。




新しいオルガノイド操作およびAIプラットフォームを活用し、基礎的創薬モデルやがん研究を動かすための包括的なデータセットを生み出すことが狙いです。


サンガー研究所のグループリーダー、マシュー・ガーネット博士と、CHCの所長でサンガー研究所の准教授のファビアン・シイズがこの共同研究の治験責任医師を務めます。


ガーネット博士の研究チームは、患者の腫瘍の特徴をとらえる能力を持つ、拡張性の高い機能的ながんモデルとなる新規の3Dオルガノイド培養を作製しました。治療に対するがんの可塑性と順応性の機序への理解を深めるためのモデルとして、研究チームは、これらの腫瘍オルガノイド(ペトリ皿内のミニ腫瘍)を大量に使用します。


シイズ氏の研究チームは、人工知能と単一細胞ゲノミクスの交差点において、複雑な生物学的課題を解決する計算アルゴリズムの先駆者であり、この分野では、細胞系に及ぼす薬物効果のコンピュータシミュレーション(in silico)モデリングで広く認められています。 この構想は、パース・バイオサイエンシズのギガラボで実施されます。ギガラボは、大規模なシングルセルRNAシーケンシングのデータセットを前例のないスピードで生成するために建設された最先端の施設です。


サンガー、ミュンヘン・ヘルムホルツ、パースの各チームは、この規模のデータセット内で解析し知見を得るために必要な計算方法のほか、臨床検査手順を合理化するための自動化手法を開発しました。


この共同研究の最終的な目的は、仮想細胞モデリングを可能にする単一細胞参照マップを構築し、がん患者における薬剤効果の予測(どこで、どの化合物から薬剤抵抗性が生じる可能性があるか、今後の治療の標的はどこか)に役立てるようにすることにあります。


ウェルカム・サンガー研究所のグループリーダーで共同研究の共同責任者であるガーネット博士は、「私たちは、大規模なオルガノイド選別と、対がん治療反応の理解を再定義する可能性を秘めた下流のデータ生成・解析の両方を可能にする革新的なプラットフォームを開発しました。学術界と産業界から最高の専門知識を持ち寄り、プロジェクトを進めるためのコミュニティを作るのが狙いです。このような規模での研究は、がんの進行の理解を深め、この分野で多大に必要とされる進歩をもたらす基礎的モデルの開発にあたり極めて重要です」と述べました。


CHCの所長で共同研究の共同責任者であるシイズ氏は、「仮想細胞撹乱モデルという私たちのビジョンは、最近のAIの進歩によってますます実現味を帯びてきています。しかし、効果的に規模を調整するには、大規模で高品質の単一細胞撹乱データセットが必要です。この共同研究はそうした規模調整を可能にすることから、私は創薬におけるAI主導の実験デザインに向けて前進できることを嬉しく思います」と述べました。


パース・バイオサイエンシズの最高技術責任者(CTO)チャーリー・ロコは、「先見性のあるパートナーにギガラボの検出力を届けられることを大変嬉しく思います。パースのエバーコード化学を活用することで、ギガラボは大規模なシングルセル・データセットを非常に優れた品質で迅速に生成することができます。ウェルカム・サンガー研究所とミュンヘン・ヘルムホルツの専門知識に、ギガラボが達成するスピードと規模を組み合わせることで、がんに対する我々の理解を根本的に変える機会が生まれます」と語りました。


パース・バイオサイエンシズについて


パース・バイオサイエンシズは、人々の健康と科学研究の進歩を加速させることを使命として世界的に活動するライフサイエンス企業です。研究者が、今までにない規模と容易さでシングルセル・シーケンシングを行えるよう支援しています。その先駆的なアプローチが、がん治療、組織の修復、幹細胞治療、腎臓および肝臓疾患、脳の発達、免疫システムといった分野での画期的な発見を可能にしています。


共同設立者のアレックス・ローゼンバーグとチャールズ・ロコがワシントン大学で開発したテクノロジーにより、パースは1億ドル以上の資本を調達し、その技術は世界中で2500社以上の顧客に利用されています。同社の拡大し続ける製品ポートフォリオには、Evercode™ Whole Transcriptome、Evercode™ TCR、Evercode™ BCR、Gene Select、データ解析ソリューションのTrailmaker™などがあります。


パース・バイオサイエンシズは最近、シアトルの活気あるサウスレイクユニオン地区で拡張を行い、新本社と最先端の研究所を構えました。詳細情報については、 https://www.parsebiosciences.com/ をご覧ください。


ミュンヘン・ヘルムホルツについて


ミュンヘン・ヘルムホルツは、世界有数の生物医学研究センターです。その使命は、急速に変化する世界において、より良い健康に向けた画期的な解決策を開発することです。学際的な研究チームは、環境に起因する疾患、特に糖尿病、肥満、アレルギー、慢性肺疾患の治療と予防に焦点を当てています。人工知能と生物工学の力で、研究者たちは患者への還元を加速させています。ミュンヘン・ヘルムホルツは約2500人の従業員を擁し、ミュンヘンとノイエルベルクに本部を置いています。ヘルムホルツ協会のメンバーであり、43000人以上の従業員と18の研究センターを擁するドイツ最大の科学組織です。ミュンヘン・ヘルムホルツ(Helmholtz Zentrum München Deutsches Forschungszentrum für Gesundheit und Umwelt GmbH)の詳細は、www.helmholtz-munich.de/enをご覧ください。


ウェルカム・サンガー研究所について


ウェルカム・サンガー研究所は世界をリードするゲノム研究センターで、生物学と医学の知識の基礎を形成する大規模な研究に取り組んでいます。同所はオープン・協力的で、そのデータ、結果、ツール、テクノロジーは、科学の発展のために世界中で共有されています。広大な野心を持ち、他の場所では不可能なプロジェクトに挑戦しています。ゲノム解読の力を利用して、DNAの情報を理解し活用しています。ウェルカムの資金援助により、ゲノミクスの限界に挑戦するという自由とサポートを受けており、同所の研究成果は、健康増進や地球上の生命を理解するために活用されています。詳細はwww.sanger.ac.ukをご覧いただくか、Twitter、Facebook、LinkedInをフォロー、または同所のブログをご覧ください。


ウェルカムについて


ウェルカムは、すべての人が直面する喫緊の健康問題を解決するための科学を支援しています。生命、健康、ウェルビーイングに関する探究研究を支援し、メンタルヘルス、感染症、および気候と健康という3つの世界的な健康上の課題に取り組んでいます。https://wellcome.org/


本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。


Contacts


Kaitie Kramer: kkramer@parsebiosciences.com

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