香港 抗議の街(2)【中国問題グローバル研究所】
◇以下、フレイザー・ハウイー氏の考察「香港 抗議の街(1)【中国問題グローバル研究所】」の続きとなる。
———
香港の状況は複雑で混沌としている。街のいつもの喧騒と、デモ隊の一部が通り全体をほぼ封鎖して警察の到着を待っている時の水を打ったような静けさと、一方からレンガと火炎瓶が、他方からゴム弾と催涙ガス弾が飛んでくる完全な暴動とが奇妙に入り混じった状態にある。開通してからまだ1分しか経っていない道路や鉄道が数分のうちに通行止めになって、通勤が悪夢になることもある。月曜日には、黒シャツを着た平和的なデモ参加者が数千人押し寄せたため、空港が閉鎖された。彼らは、空港を閉鎖した後、インターネット上のフォーラムで、解散して翌日再び集まることを圧倒的多数で可決した。香港はカオスに陥っているように見える。しかし問題は、香港がこれからどのように前に進むか、という点である。
ラム行政長官は民意と完全に乖離していることを露呈しており、今でも忠誠を誓っている中国政府以外、おそらく全員の信頼を失っているようだ。彼女が行政長官として2期目を迎えることは、決してないだろう。健康上の理由で辞任するのは時間の問題にすぎないことは確かだが、暴力行為が収まってからになろう。
それよりも重要な点は、警察の残虐行為に関して真の意味で独立した調査を実施する必要があることだ。警察はとてつもなく大きな圧力を受けているとはいえ、大勢のデモ参加者に対する過剰な行為や暴力の一部については、弁解の余地がない。8月11日には、包囲した地区の地下鉄の駅構内で警察が催涙ガス弾を発射したことから、交戦規則を調査する必要もあろう。香港でこのようなスタイルの騒乱を目撃することは滅多にないので、警察側の経験不足が一因になったに相違ないが、信頼を回復する術は調査だけである。ユンロン(元朗)区で白シャツを着た暴徒が一般市民を襲撃した際、警察が出動せず通報にも対応しなかった件は、しばしばアジアで最も優れた警察と見なされる組織にとって、非常に不都合な告発事例である。開かれた誠実な調査が行われるならば、警察にとっても非常に有益であろう。
デモ隊側は、要求の一部を緩和する必要があるだろう。デモ参加者を起訴しない、すなわち、彼らのデモを暴動とみなさない、という包括的な要求は、特に数週間経った今、的外れに思える。しかし、抗議グループには明確な指導者がおらず、それが日々の警察とのいたちごっこで流動性をもたらしている反面、要求、妥協、今後の行方に関する協議に実際に関与する人が存在しないことを意味する。
警察官は法を執行するが、それ以上のものではないし、黄色のヘルメットをかぶって黒いTシャツを着ていても、起訴されることはない。どちらの側にとっても、このような説明が必要だ。
香港が前に進むには、2014年の「占拠せよ」運動の失敗が、平和的なものであれ暴力的なものであれ、今回の「逃亡犯条例改正案」に反対する抗議行動を支える怒りに如何にして繋がったかを、香港政府が傾聴し理解することが不可欠である。政府の譲歩に関しては何ら実質的なものが提示されておらず、香港市民の要求を進んで受け入れる姿勢も一切見せていないので、憤りと怒りが膨らむ一方になって、次はかなり極端な反応を示すおそれがあろう。
香港にとって潜在的な懸念は、「中国政府が戦車を送り込む」事態に発展することだろう。香港特別行政区立法会議事堂の隣に既に人民解放軍の駐屯地が設けられているが、あらゆる兆候が、軍隊がデモ鎮圧に配備される可能性は非常に低いと示している。それでも香港内外の観測筋は、直接的にせよ間接的にせよ、香港を支配するという中国政府の決意を疑うべきではなかろう。香港の独立が可能だと考えている人は思い違いをしていて、危険な一歩を踏み出していると言えよう。中国には問題や弱点があるかもしれないが、中央政府が崩壊寸前というわけではない。香港は小さく、中国政府にとって頭痛の種かもしれないが、香港の好きにさせることはあるまい。チベット、新疆ウイグル自治区、台湾、香港のいずれかを問わず、これまでも中国政府は周縁地域と常にもめてきた。
強い意志を持った歴代の行政長官が、中国政府に抵抗し香港市民を支持する体制を整え、かつ一国二制度の遵守を中国政府に徹底させる、今よりも強い国際的な圧力が以前からかかっていたならば、今日の香港は全く異なる様相を呈していた可能性もあるが、たられば話をしていても今やほとんど役に立たない。香港市民は、再び一つにまとまる方法を見つける必要があるだろう。それは、起きた事柄に目をつむるためではなく、起きた事柄に向き合って、香港をこれほどユニークな場所にしている要因を大事にしながら前に進む方法を見出すためである。今は中国社会が中国史上最も大きな成功を収めている時と言えるだろうが、未来はかなり不透明な模様だ。無論、今後の道のりは定かではないが、香港の崩壊を早めるのではなく、過去2か月間の抗議行動、混乱、暴力行為を背景に、香港政府が、市民との溝を埋めると同時に対中国政府関係の再調整を余儀なくされる可能性はまだ残っていよう。
※1:中国問題グローバル研究所
https://grici.or.jp/
この評論は8月13日に執筆
<SI>
札幌/千歳発稚内行きANA機、着陸時に滑走路上を作業車両が走行か 重大インシデント認定
「顔面最強」六本木ダンサーまいか 約1000人規模での公演に「大きい夢の第1歩」
【ソフトバンク】日本ハムがオリックスに敗れ、3.5差で直接対決3連戦へ 最短M点灯は22日
連合・芳野会長、石破首相の賃上げ発信「評価に値する」
【広島】高太一が7回3安打2失点の好投、助っ人のアベック弾でDeNAとのゲーム差3に縮める
【ロッテ】乱打戦を制し勝利、山口航輝が3打席連続弾 吉川悠斗がプロ初勝利
【ヤクルト】石川雅規が2回8安打6失点KOで4敗目 打線沈黙、3カード連続勝ち越し逃す
【甲子園】日大三・近藤優樹「身長低くても」150キロ超えなくても…緩急自在投球で14年ぶり決勝
【巨人】田中将大、200勝王手に「2軍が長く、応援してくれる方々に応えたかった」/一問一答
【ヤクルト】高津監督、6失点石川雅規に「反省するところ多い」1得点の打線は消極的姿勢指摘
細木数子さんに「うるせーな、クソババア!」暴言吐いた62歳女性芸人「上から言われたので…」
<1分で解説>福山雅治さん、フジ「不適切会合」への出席認める
人気歌手luzさん急逝 2週間前に最後のSNS投稿「本当に全てに限界来てる」
大谷翔平、2年連続50本塁打ならとてつもない偉業 投手有利な本拠地球場&投打二刀流に価値
マギー、黒ビキニ姿の自撮りショット披露に反響「現地調達も」
36歳金髪女性タレントのタトゥー姿に騒然!?「よく見たら」「ババシャツか」Xツッコミ殺到
笑福亭鶴瓶、南青山のマンション“衝撃の家賃”を告白「タモリさんに“バカじゃないの”って」
元「NHKの峰不二子」が独立5カ月で初グラビア挑戦「どきどき」にX歓喜「こちらもドキドキ」
夫急死の小島瑠璃子、子どもとのショットに反響「何故か涙が」「がんばれママ」
有吉弘行「腹立つわ」赤裸々告白「国宝」初鑑賞で〝クソ客〟遭遇「ラブシーン始まって興奮して…」
二階堂ふみが結婚!?お相手が衝撃的過ぎてネット民「マジか・・・」
新幹線“キセル乗車” 驚がくの手口とは
オードリー若林結婚で嫁の名前がソッコーで特定する動き始まる
【おすすめアニメ50選】完結済み!定番から最新作まで!
水卜麻美アナ、生放送で突如号泣 スタジオ騒然 大粒の涙ボロボロこぼし「ごめんなさい…」
大谷翔平と代理人バレロ氏が訴えられる、ハワイの高級リゾート住宅建設プロジェクトを巡り
二階堂ふみとカズレーザーが結婚を発表
あのちゃんが実名告白「もっと笑顔にしたい」38歳元アナ女優「めっちゃ暗い、何かたまってる」
小澤征悦と再婚した桑子真帆アナ(34)黒い過去が流出、衝撃の過去にネット騒然
サンモニ膳場貴子が「失言生謝罪」の青木理氏に“17文字”でコメント

札幌/千歳発稚内行きANA機、着陸時に滑走路上を作業車両が走行か 重大インシデント認定
「顔面最強」六本木ダンサーまいか 約1000人規模での公演に「大きい夢の第1歩」
【ソフトバンク】日本ハムがオリックスに敗れ、3.5差で直接対決3連戦へ 最短M点灯は22日
連合・芳野会長、石破首相の賃上げ発信「評価に値する」
【広島】高太一が7回3安打2失点の好投、助っ人のアベック弾でDeNAとのゲーム差3に縮める
【ロッテ】乱打戦を制し勝利、山口航輝が3打席連続弾 吉川悠斗がプロ初勝利
【ヤクルト】石川雅規が2回8安打6失点KOで4敗目 打線沈黙、3カード連続勝ち越し逃す
【甲子園】日大三・近藤優樹「身長低くても」150キロ超えなくても…緩急自在投球で14年ぶり決勝
【巨人】田中将大、200勝王手に「2軍が長く、応援してくれる方々に応えたかった」/一問一答
【ヤクルト】高津監督、6失点石川雅規に「反省するところ多い」1得点の打線は消極的姿勢指摘