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底堅さが意識されるなか、ハイテク株へは買い戻しの動きが期待される


 19日の日本株市場は、買い一巡後は次第にこう着感が強まるものの、底堅さが意識されやすい相場展開になりそうだ。18日の米国市場はNYダウが18ドル高だった。利食い優勢のなか、週次失業保険申請が予想外に減少したほか、8月フィラデルフィア連銀製造業景況指数が予想外のプラスに改善する良好な経済指標を好感し買戻しが強まった。また、ハイテク株も主要企業の良好な決算や長期金利の低下を受けて買い戻しが目立ち買いを支えた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比165円高の29105円。円相場は1ドル135円80銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになろう。日経225先物は29000円が支持線として意識されてくる可能性もあることから、ショートカバーのほか、押し目待ち狙いの買い方においても下値を切り上げてくる動きが意識されやすいだろう。週末要因から次第にこう着感が強まりやすいものの、需給状況が改善傾向にあるなかでショートを仕掛けてくる動きは強まらず、早めのショートカバーに向わせそうだ。

 また、米国ではシスコシステムズの決算が好感されていたが、パワー半導体を手掛けているウルフスピードが30%超の上昇となっており、半導体株の上昇をけん引する格好となっていた。来週にはエヌビディアの決算を控えていることから強気になりづらい面はあるものの、エヌビディアについては格下げの動きもあったため、相当織り込まれていると考えられる。アク抜けを想定した動きも意識されやすく、ハイテク株へは買い戻しの動きが期待されそうだ。

 また、VIX指数は20.00を下回っての推移が継続しているため、リスク選好の流れは継続していると考えられる。S&P500は1月高値から6月安値までの半値戻しを達成していることもあり、今後のショートカバーの動きを想定した押し目買い意欲は強そうだ。週末要因からこう着感が強まりやすいものの、相対的に出遅れている銘柄などへは水準修正を想定した物色が向かいやすいだろう。
<AK>
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