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9月は見極めるべきイベント多い


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;20634.48;+14.29TOPIX;1511.42;+6.21

[後場の投資戦略]

 前場の取引ではやや売りが先行したものの、日経平均は方向感に乏しい展開だった。日足チャート上では、20500円台後半に位置する5日移動平均線と20700円近辺に位置する25日移動平均線に挟まれ、こう着感を強めている。9月に予定される米中協議の開催を巡り日程調整が難航していると伝わったが、1日に報復関税の応酬を演じたばかりとあって想定内だろう。アジア市場を見ると中国・上海総合指数も小動き。ドル・円相場は106円台前半でのもみ合いが続いており、手掛かり材料に乏しい。前場の東証1部売買代金は6000億円あまりにとどまったが、海外投資家の不在ばかりが原因ではないだろう。国内勢もひとまず連休明けの米国市場の動向を見極めたいとの思惑から様子見ムードか。

 今週は米国でサプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数(3日)、雇用統計(6日)といった8月の主要経済指標の発表が予定されている。今月中旬には日米欧の中央銀行が相次ぎ金融政策決定会合を開くだけに、これらの経済指標が非常に注目されそうだ。英国の欧州連合(EU)離脱に関しては、離脱延期を迫る英議会に対しジョンソン英首相が解散総選挙も辞さない構えを見せており、「合意なき離脱」への懸念が高まる。各国の金融緩和や財政出動への期待が下支えとなるものの、積極的に上値を追う動きは依然乏しいだろう。個人投資家は引き続き中小型の材料株やテーマ株で短期的な値幅取りを狙う動きが中心となりそうだ。
(小林大純)


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